6月1日開幕の東京・歌舞伎座「六月大歌舞伎」で親子孫三代そろって襲名披露興行を行う歌舞伎俳優の中村時蔵(69)、中村梅枝(36)、小川大晴(8)がこのほど東京都内で合同取材会を開いた。

 時蔵は初代中村萬壽、梅枝は六代目中村時蔵を襲名、大晴は五代目中村梅枝として初舞台を踏む。昼の部「妹背山婦女庭訓 三笠山御殿」では新・時蔵が祖父や父も襲名披露で演じた女形の大役・お三輪に初役で挑む。夜の部「山姥」では初代萬壽と新・梅枝が共演し、同公演で初舞台を踏む中村獅童(51)の長男・初代中村陽喜(6)と次男の初代中村夏幹(3)も出演して劇中口上を行う。

 取材会で祖父と父の間に鎮座した大晴は、報道陣から初舞台が近づいている実感があるか問われると「たまに思う」。現在の習い事について聞かれると「プールと英語と野球と乗馬…」と列挙して沈黙。時蔵は「一番肝心な…踊りもやってるでしょ。踊りと言ってくださいよ」と苦笑い。最後は梅枝が「それに日本舞踊です」と付け加えて笑わせた。