女性7人組アイドルグループ「FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)」が19日、東京・日本武道館で、初の単独コンサート「FRUITS ZIPPER 2nd ANNIVERSARY 超めでたいライブ〜NEW KAWAII〜」を開催。18日からの2日間で2万4000人を動員した。

 早瀬ノエル(20)、仲川瑠夏(26)、櫻井優衣(24)、鎮西寿々歌(25)、松本かれん(22)、月足天音(24)、真中まな(25)の7人で2022年4月にデビュー。セカンドシングル「わたしの一番かわいいところ」がZ世代の若者を中心に大ヒット。昨年の第65回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞した。

 結成2周年を記念した初の武道館公演は昨年10月にサプライズ発表。2日間のチケットは完売した。真中は「武道館はひとつの大きな目標であり夢。すばらしい景色を見させていただいた。圧巻でした。360度のお客さまに囲まれ、どこを向いても大好きな人たちの笑顔があるのが本当に幸せ」としみじみ。レコ大新人賞受賞の際に芸能界デビューを初報告した父親も武道館を訪れ「初めてアイドル姿を見ていただいた。『またライブに行くね』と喜んでくれた」と明かした。

 ライブでは今公演で初披露の新曲「虹」や「わたしの一番かわいいところ」など23曲を熱唱。初の全国ホールツアーも決まり、今後の目標を問われた櫻井は「紅白歌合戦です」とキッパリ。鎮西は「日本レコード大賞を受賞できるように頑張りたい」と意気込んだ。仲川は「武道館は通過点。さいたまスーパーアリーナで3周年は迎えたい。海外は(米の世界最大級音楽フェス)コーチェラに立ちたい。東京ドームで成功して、ドームツアーも全部やりたい」と夢を膨らませた。

 デビューからの2年間を振り返った早瀬は「短いようで長い、長いようで短い期間でここまで大きくなれたことがうれしい」。初めての武道館が「RIP SLYME」のライブだったという鎮西は「アイドル人生770日目でこのステージに立つことができた。RIP SLYMEさんとふるっぱー(ファンの呼称)に感謝です」と話した。