JRAは11日、落馬負傷で意識不明だった藤岡康太騎手(栗東・フリー)が10日午後7時49分に死去したと発表した。35歳だった。
父に藤岡健一調教師、兄に藤岡佑介騎手を持つ藤岡康太騎手は07年にデビュー。09年のNHKマイルでジョーカプチーノをVに導いてG1初勝利。昨秋のマイルCSでは当日キャンセルによって、急きょ手綱を取ったナミュールで勝つなど土壇場での勝負強さが話題となった。JRA通算803勝。藤岡康太騎手は4月6日の阪神7Rでスウィートスカーに騎乗した際に落馬し、頭部、胸部の負傷で入院。意識不明の状態が続いていたが、懸命の治療も実らず、帰らぬ人となった。
◆落馬事故で亡くなった主な騎手
▽玉ノ井健志(中央競馬) 1992年9月19日の中山競馬で落馬し、24日に亡くなる。
▽岡潤一郎(中央競馬) 93年1月30日の京都競馬で落馬し、2月16日に亡くなる。91年のエリザベス女王杯をリンデンリリーで制するなど活躍した。
▽松井達也(浦和競馬) 2000年11月23日の浦和競馬で落馬し、同日亡くなる。
▽竹本貴志(中央競馬) 04年3月28日の中山競馬で落馬、4月2日に亡くなる。同年3月にデビューしたばかりだった。
▽佐藤隆(船橋競馬) 06年4月25日の浦和競馬で落馬、8月8日に亡くなる。
▽塚本雄大(高知競馬) 24年3月24日の高知競馬で落馬、同日亡くなる。
※かっこ内は所属、敬称略