名古屋グランパスは13日に磐田戦に臨む。前節は今季2度目の無失点に。攻守にキープレーヤーがいる磐田を相手に、長谷川健太監督(58)はチャレンジを求めた。12日は愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで調整した。

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 日本代表キャップ95のの守護神・GK川島に、7試合7得点で暫定得点1位のFWジャーメイン。グランパスを待ち受けるのは2年ぶりにJ1に復帰した磐田が誇る手ごわい”盾と矛”だ。

 川島をいかに攻略するか。長谷川監督は「経験値もあるし、非常にすばらしい選手。そこを打ち破っていかないと得点は取れないので、ぜひ、どんどんチャレンジしてほしい」と攻撃陣にハッパを掛けた。

 グランパスは、ここ4試合は3勝1分ながら、FWユンカー、山岸の2枚看板を欠く状況。これまで、メンバーの入れ替えやMF森島、和泉の0トップ起用など、試行錯誤を続けており、厳しい台所事情だ。

 ただ、DF河面の復帰、DFラインの安定で、守備の計算はしやすくなった。「今まで後ろが安定しなかったので、メンバーのセレクトも、いろいろせざるを得なかった。なかなかそこまで要求できるような状況ではなかった」と、開幕後の数試合を振り返った上で「攻撃の方でも、彼らのプレーを要求はしていきたい」と攻撃面でも上積みを目指す。

 ジャーメインに対しては「もともと動けて戦える選手で、チャンスメークもできて何でもできる選手で、あとは得点だけだった。今は自信を持ってゴール前で落ち着いてシュート打っているので。非常に怖いFWに成長した」と警戒した。

 調子を上げてきた両チーム。勝ち点差も1。「熱い東海ダービーになるんじゃないかなと思う」と自信を見せた。清水出身として、個人的なライバル心もたぎる指揮官。笑顔と勝ち点3を”遠州土産”として持ち帰る。