◇16日 中日3ー2ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)

 竜に痛いアクシデントが起きた。開幕から攻守でチームを支えてきた中日・高橋周平内野手が5回の守備中に負傷し、途中交代した。 0―0の5回2死三塁だった。ヤクルト・北村拓の三遊間へのゴロを捕球し、一塁へ送球。アウトにしたが、その場にうずくまる。下半身を気にした。脚を引きずるようにしてベンチへ。そのまま退いた。

 守り勝つ野球を象徴してきたひとりだった。プロ13年目で春季キャンプは初めて2軍・読谷組でスタートしたが、3月12日のオープン戦・西武戦(ベルーナ)で1軍に合流。安定した守備だけではなく、打率3割9分1厘と打撃でも結果を残し、開幕スタメンをつかんだ。

 試合前までチーム唯一の全試合フルイニング出場を続け、チーム最多の17安打を放っていた。三塁守備でも好守を連発。替えの効かない存在だったが、立浪監督は「しばらくは難しいのかな、と。ちょっと時間がかかりそう。カリステもいますし、辻本を上げます」とルーキーの昇格を口にした。