◇18日 GⅠ「第25回マスターズチャンピオン」3日目(徳島県・鳴門ボート)

 プロフェッショナルな集中力を高めて勝負駆けに挑む。3日目4Rで中谷朋子が4コースから差して2着。3日目終了時点の得点率を5・75として、ベスト18入りが現実味を帯びる。「最近はエンジン抽選運もよくないし、私の調子も悪い。女子戦でも勝てないのを味わってきたから、この舞台で成績を残せるのはうれしい」。中谷は寡黙な”クールビューティー系”で凜(りん)としているタイプだが、このときばかりは100万ドルの笑顔を見せた。

 機力の裏づけも見逃せない。「男子とは体重差があるけど、サイドが掛からないこともあるので、軽ければ軽いほどいいという訳はない。でも、今回はしっかりと合わせられている。回転が合っていて全体的に悪くないし、私が求めている舟の向きもいい」。実戦型に仕上がった25号機は生粋のコーナー派でもある中谷のベストパートナーと言える。

 予選ラストの開催4日目は3、8Rに登場。とりわけ1号艇の3Rは予選突破へ何が何でも1着が欲しい場面。「そこに懸ける意気込みとかはないですよ。もう新人じゃないですし(笑)。お客さんに買ってもらっているぶん、仕事として頑張ります」。プロとしての意地とプライドをスタートとターンに込める。