◇19日 女子ゴルフ フジサンケイレディスクラシック第1日(静岡県伊東市、川奈ホテルGC富士C)

 木戸愛(34)が4バーディー、2ボギーの2アンダーにまとめ、首位と2打差の6位発進を決めた。亡き父と新師匠に捧げるミセス初Vを目指す。前週ツアー初勝利を挙げた竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が4アンダーで単独首位、1打差3アンダーの2位に尾関彩美悠(20)=JFEスチール、野沢真央(27)=愛知製鋼、上野菜々子(23)=コーナン、ペ・ソンウ(韓国)の4人が続いている。

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 昨年8月にプロゴルファーの神農洋平(34)と結婚し、同12月にプロレスラーだった父・修さんを亡くし、オフからジャンボ尾崎に弟子入りと、激動の1年を送る木戸が、難コースを攻略。6位発進を決めた。

 気まぐれな風も吹く中、2、3番の連続バーディーで流れをつかむと、6、17番でボギーもあったが、8、12番をバーディーに仕留めて69。「リズムに気をつけて回ったのがよかったと思います」と振り返った。

 今週は違うが、多くの試合でキャディーを務める妹の侑来(ゆきな)さんについて木戸は「なんと私たちの4日前に妹も入籍したんです。お互い父が生きているうちにいい報告をできてよかった」と話す。夫の神農の話になると「今はまだ一緒に住めていないので、なかなか結婚した実感が湧いてないんですけど、心の支えになるところはありますね」。昨シーズンまでとはまた一味違った心強さでトーナメントに臨んでいる。

 ジャンボ師匠からは「『チャレンジャーなんだから積極的に』という言葉をいただいたのが響いてます」と話す。「ジャンボ邸で練習させていただくようになって、クラブをしっかり振ることの大切さを改めて痛感。いつの間にか(思い切り)振れなくなっていた自分に気づきました」。

 今季はQTランク6位からシード復帰と2012年7月のサマンサタバサレディス以来となるツアー2勝目を挙げるのが大目標。父の墓前に、新師匠に、最愛の夫に、何より一番喜ばれる知らせを届けたい。