◇20日(日本時間21日)ボクシングWBCスーパーライト級タイトルマッチ(ニューヨーク)

 前日計量をパスできなかったWBCスーパーライト級6位で挑戦者のライアン・ガルシア(米国)が、王者デビン・ヘイニー(米国)に2―0で判定勝ち。体重超過によりタイトルの移動はないものの、ボクシングの大前提となる階級を無視する振る舞いを続けたガルシアに対し、日本語のX(旧ツイッター)でも厳しい見方が相次いだ。

 前日計量でガルシアは、ビール瓶を片手に現れて中身をらっぱ飲みする前代未聞のパフォーマンス。悪びれる気配もなく、63・5キロのリミットを約1・45キロ超過していた。

 試合ではガルシアが、7回と10回、11回に計3度ダウンを奪って逃げ切り。最終12回には、自身の膝をガクガクさせてダメージを受けたヘイニーの姿を再現し、舌を出して挑発するシーンもあった。

 やりたい放題のガルシアに、世界2階級制覇の京口紘人(ワタナベ)は「ライアンガルシアは完全にヒールキャラで行くんやね なんか一時期鬱がどうとか言われてたけど、、、 挙動もおかしくなってるし色々疑われそうだ」とコメント。元WBAスーパーフェザー級王者・内山高志さんはXで「ガルシア勝ったかぁ! でもなんだかなぁ。。。」と、水を差した愚行を残念がるような一言を残した。(写真はAP)