◇21日(日本時間22日)MLB ドジャース10―0メッツ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は21日、本拠地でのメッツ戦に「2番・DH」で出場し、3回に松井秀喜さんを超えるメジャー通算176号本塁打を放った。メジャーの日本選手で歴代1位の本塁打記録となった。

 12日のパドレス戦で松井秀喜さんの175号に並んだ後、7試合ノーアーチが続いた。メジャー史に残る記録とあって、球団側は大谷の打席の時は、アルファベットが刻印された記念球にボールを変更してきた。だが、ボールを交換する時に「間」があき、リズムが狂って、いら立ちを見せる投手もいた。

 大谷は試合後、「早く打ちたいなと思っていた。申し訳ないなと。投手からしたら間延びもするので。捕手もそうだし、アンパイアもわざわざ(ボールを)かえないといけない。そこら辺は早く打って普通のリズムにしたかった」。自身も二刀流として、投手の気持ちも十分わかる。それだけに、安堵(あんど)の1本でもあった。