◇25日 ヤクルト―広島(神宮球場)

 広島はプロ初スタメンの二俣翔一内野手(21)がいきなり本塁打を放って抜てきに応えた。

 「7番・左翼」で起用され、第1打席はスコア1―0の2回2死走者なしで回ってきた。カウント1―1からの3球目、高めに来たカーブに反応良くバットを出した。大きな弧を描いた打球は左翼ポール際のスタンドに飛び込んだ。

 「低めを捨てて高めにくるボールを待ってました。浮いてきたカーブに対してしっかり振り抜くことができてよかったです」

 プロ第1号に「めちゃくちゃうれしいです」とベンチでは笑顔も見せた。チームにとっても貴重な追加点となった。

 静岡県出身の二俣は、磐田東高から育成ドラフト1位で捕手として2021年に広島入団。打力を買われて22年に内野に転向すると、同年11月に支配下となった。4年目となった今年は初1軍出場を果たし、19日の巨人戦(マツダ)では代打でプロ初安打を放っていた。