木曽川・立田周辺(愛知県愛西市)では、上りマダカがぐんぐん上昇中だ。とりわけ目を引くのが、岬釣具店(同市佐屋町堤西)常連で同県あま市の小寺さんによる快進撃。同店の桑山卓久さんも称賛しきりだ。 (海老原秀夫)

 ▼木曽川・立田周辺

 小寺さんといえば、岬釣具店で3月31日に今季初現認された2匹の上りマダカのうち、1匹を持ち込んでくれた人だ。小寺さんの快進撃はそこからスタートし、4月18日までにマダカ&良型セイゴ狙いで計6回釣行してボウズなし。その結果、35センチ以上を11匹たたき出し、うち4匹が40センチ以上だったのだ。

 これには「本当に絶好調です」と、桑山さんも大絶賛。「小寺さんの釣果を見ても、今シーズンの上りは30センチ台後半〜40センチ台前半の群れが多いようです。そんなこともあり、干潮・満潮の前後に狙いを定めればボウズの確率は低く、釣りキッズでもきっと楽しめるでしょう。とはいえ、大型がいないわけではなく、先週も60センチの大マダカが上がったとの情報を耳にしています。現状は立田から数キロ上流までマダカの遡上(そじょう)を確認済み。水温も上がってきているので、今後が楽しみです」

 小寺さんにヒットした4匹の40センチ以上は、3月31日の42センチを皮切りに4月7日の46&40センチ、12日の40センチ。そのうち、12日は午前6時半に立田下流へ。実は前日の11日も雨後の濁りがあるなか35センチを引き出していたが、ささ濁りへの回復を見越して2日連続で竿を出したのだ。これがズバリ的中した。

 開始早々からアタリがあり、短時間で30センチ前後のセイゴ4匹が針掛かりしたが、これはのみ込まれていなかったためリリースした。ドラマが繰り広げられたのは満潮(7時30分=名古屋標準)の潮だるみに当たる8時ごろ。竿先に大きなアタリを出した40センチのランディングに成功すると、36&35センチの良型セイゴもお目見えしたのだ。その後も小セイゴのアタリは続いたものの良型は出ず、のみ込まれた29センチを含めた4匹をキープして11時ごろに餌切れ納竿を迎えていた。

 同店で撮られたマダカの写真を見ても分かるように、その魚体はまぶしいくらい銀ピカ。小寺さんによると、引きもサイズ以上の強さだったそうで、まさに上りの特徴そのものだった。

 ▼半田港周辺(愛知県半田市)

 デイシーバスゲームの現状を探ろうと12日朝、半田港周辺に出かけてくれたのは天狗堂・知立店(同県知立市東上重原)の上杉浩世店長。この日は旧暦3月4日の中潮2日目で満潮7時28分(衣浦標準)。下げっぱなに照準を合わせての調査だった。午前9時過ぎ、新製品のロングビルミノー(ダイブアサシン80S)でストラクチャー周りを攻めたところ、答えはすぐに出た。元気いっぱいのシーバス54センチが飛び出したのだ。「衣浦周辺にはカタクチイワシやサッパなどのベイトフィッシュも多く入ってきているようなので、これから楽しみです」。店長の声が弾んでいた。