大相撲の元幕内・大砂嵐(32)が、米国の「コンバット相撲」で活動をしていることを自身のSNSで明らかにした。

 自身のX(旧ツイッター)で26日に「今は米国のWCSでコンバット相撲を提供しています。日本と相撲を愛していて、米国の観客にも楽しんでもらいたいと思っています」と投稿。「日本のプロ相撲の価値を守りながら、米国の観客に合ったスタイルを追求し、それを『コンバット相撲』と呼んでいます。WCSは1月に始まり、今ではチケットが完売しています。これが私の最初の目標でした」とPRした。

 「World Championship Sumo」の公式サイトにはランキング1位に大砂嵐の名前があり、2位には大麻所持で大相撲を解雇されたロシア出身の若ノ鵬(35)と本名が同じ「ソスラン・ガグロエフ」の名がある。公式インスタグラムには、まげを結わず、上は裸で下はスパッツの上からまわしを締め、土ではない土俵の上で相撲を取る大砂嵐ら力士の動画や写真が公開されている。

 このWCSについて、ニューヨーク・タイムズの記事では「マディソンスクエアガーデンで、ニューヨーカーたちは日本古来のスポーツを目の当たりにし、まるでヤンキースの試合を見ているかのような歓声とブーイングに包まれた」「土俵を踏み鳴らして悪魔を追い払ったり、塩を投げて悪霊を退治したりといった、日本でおなじみの手の込んだ儀式ではなく、力士たちは取組の前に軽く一礼する」「大砂嵐は『ビッグ・ベア』として知られるロシア人、ソスラン・ガグロエフと対戦」などと紹介した。

 エジプト出身で初のムスリム力士として話題になった大砂嵐は、荒々しい取り口で土俵を湧かせたが、無免許運転の不祥事により18年に引退。同年に総合格闘技「RIZIN」で格闘家デビューしたが、ボブ・サップと双方スタミナ切れという謎の1試合だけを残し、再び無免許運転の不祥事で契約解除された。