◇30日 オリックス0―1ロッテ(ほっともっとフィールド神戸)

 ロッテの佐々木朗希投手が7イニングを被安打4、毎回の10奪三振で無失点に抑え、今季3勝目をマークした。最速は158キロだった。同学年のオリックス先発・宮城と通算5度目の投げ合いとなったが、これで佐々木の3勝1敗となった。

 1回、いきなり先制点献上のピンチを迎えた。先頭の西川を四球で歩かせ、続く森に154キロの直球をフルスイングされ、左中間突破の二塁打を打たれた。一塁から一気に西川がホームを狙ったが、ここはすぐに打球を拾った左翼手の荻野から遊撃手の茶谷を中継して本塁へ好返球。生還を許さなかった。なおも続いた1死二塁で佐々木は紅林を149キロ直球で二ゴロ、セデーニョを138キロのスライダーで空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。

 投げ合ったこの日の宮城は最速155キロをマークする迫力ある投球を見せた。それに負けじと佐々木もフォークで三振を奪う本来の投球スタイルを取り戻す。2回は先頭の頓宮を144キロのフォークで空振り三振。2死二塁のピンチでも野口をフォークで空振り三振に仕留めた。5回までに奪った6三振のうち、実に5個がフォークだった。

 打線は2回2死一、三塁で山口が中飛に倒れてチャンスをつぶしたが、5回2死一塁で荻野が左中間突破の適時二塁打で1点を先制。佐々木降板後も救援陣が無失点で切り抜け、完封リレーでつないだ。