◇1日 巨人0―4ヤクルト(東京ドーム)

 主役の座は譲らない。ヤクルト・村上宗隆内野手が3点リードの3回に6号ソロ。オスナが1回に豪快な先制6号3ランを放つと主砲も黙っていなかった。追い込まれてから巨人先発・赤星の直球を強振。詰まりながらも「ホームランになったので、いいスイングができたと思います」と胸を張った一発を左翼席に運んだ。

 村上の出塁率4割3分3厘、3番・オスナの21打点、5番・サンタナの打率3割4分4厘は、いずれもセ・リーグトップの数字。さらに6本塁打はリーグトップの中日・細川と1本差でオスナと並ぶ2位だ。「セ界最強クリーンアップトリオ」のセンターを務める村上は、好調な助っ人コンビから「見て学ぶこともたくさんあります」と強調。この日の試合前練習ではベンチで腕組みをしながらサンタナの打撃練習を見つめていた。

 「僕の前と後ろが打ってくれることによって、打線が活発になることもある。すごく心強い」。主軸が切磋琢磨(せっさたくま)。その相乗効果はリーグトップのチーム打率を誇る打線の原動力になっている。

 チームは序盤の一発攻勢で巨人を揺さぶり今季初の3連勝。「明るくやれてますし、しっかり打線と投手陣がかみ合ってる。5月に入りましたし、なんとか上を目指して頑張っていきたい」。3日からは神宮で中日と3連戦。さらにギアを上げていく。