◇5日 バスケット 関東大学女子選手権決勝 白鷗大84―66東京医療保健大(日体大世田谷キャンパス)

 第58回関東大学女子バスケットボール選手権(東京中日スポーツ、東京新聞後援)は5日、日体大世田谷キャンパスで決勝が行われ、昨年のインカレ覇者の白鷗大が東京医療保健大を84―66で破って2年連続3度目の優勝を決めた。得点王、リバウンド王も獲得した白鷗大のオコンクウォ・スーザン・アマカ(4年・桜花学園)が最優秀選手(MVP)に輝いた。白鷗大は春の選手権、秋のリーグ戦、インカレを制した昨年に続く連続3冠に向けて発進した。

 3冠に向けてライバルを圧倒した。白鷗大は序盤からリードを奪って、最後まで主導権を渡さなかった。昨年も主力だったのは、舘山萌菜主将(4年・札幌山の手)とMVPのアマカだけだったが、新チームも強かった。連覇の重圧を感じていた舘山主将は「不安もありましたが、やってきたことが結果につながって良かった」と安どの表情も見せた。

 立ち上がりは、佐藤多伽子(4年・桜花学園)がシュートを立て続けに決めて、雪辱を期した東京医療保健大の出ばなをくじいた。ナイジェリア生まれのアマカがゴール下で体を張って反撃を防いで、第3Q以降はリードを広げて突き放した。スローガンは「Go Beyond」で、舘山主将は「去年のチームを越えて、その先にいきたい」と強調する。2年連続3冠、その先の皇后杯もにらんでいる。

 今年最初の大会は制したが、佐藤智信監督(57)は「東京医療保健大も、自分たちも新チームが始まったばかり。シュートの精度を高めるなど課題も多い。ここからさらに強くなっていきたい」と秋のリーグ戦に目を向けた。