◇6日 プロボクシング4大世界戦(東京ドーム)

 WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチで4団体統一同級王者の井上尚弥(31)=大橋=が、世界2階級制覇の挑戦者ルイス・ネリ(29)=メキシコ=に、6回TKO勝ちを収めた。

 リング上での勝利インタビューは次の通り。

「みなさん、こんなにも多くお集まりいただき、ありがとうございました。ここ東京ドームで34年ぶりの日本人メインイベント、自分自身すごくプレッシャーがあったんですけど、こうして皆さんの力が僕のパワーになりました。本当にありがとうございました」

―最後はすさまじいノックアウトでした。倒した瞬間というのはどんな気分だったんでしょうか。

「倒した瞬間は、もういつになく最高な気持ちですけど、皆さん1ラウンド目のサプライズ、たまにはいかがでしょうか」

―第1ラウンドでダウンを奪われた後、笑ってましたね。あの時の気分はどんな気持ちだったんでしょうか

「まあやっぱりボクサーということで、そういうシーンって自分自身、燃え上がるところがあるので、非常にハイテンションで試合をしてました。そして、ここ日本、東京ドームでルイス・ネリと試合できたことに本当に感謝いたします。ありがとうございます」

―ダウンを奪われた後、セコンドでお父さんから声をかけられていました。どんな声をかけられたんでしょうか

「いや、もう覚えてないですよ。自分自身、必死だったので。ただ、ダウンした瞬間に落ち着いて対処することができたので、普段のイメトレがここで出たと思います」

―ダウンを奪い返した瞬間にセコンドの井上拓真さんと目があったように感じたんですが、その時はどんな気持ちだったでしょうか

「いや、だから覚えてないですよ(笑)。ダウンした瞬間のことなんて覚えているわけないじゃないですか」

―念願の東京ドームでメインイベンターを務めた今の気持ち、ファンに向けて一言お願いします

「ここに駆けつけてくれた4万人のお客さん、今日は本当に満足する試合だったと思います。また、皆さんが期待するような試合をして、最高の試合をしていきたいと思いますので、今後とも期待してください」

―ネリ選手は日本ボクシング界にとっても非常に大きな存在でした。そのネリ選手にノックアウト勝ちし、最後は握手をされました。どんな気持ちで握手をされたのか教えてください

「6年前に日本での因縁があったというのは自分自身、第2戦を会場で観戦していたので、その皆さん、ファンの気持ちのものはすごくしっかりと自分の中で受け止めてはいましたが、ここ東京ドームの戦いというのは井上尚弥vsルイス・ネリということで、自分はもうこの戦いに集中してきました。なので勝った瞬間というのは、感謝という気持ちで握手を求めに行きました」

―そしてチャンピオンにお伺いします。隣に2団体でランキング1位というサム・グッドマン選手がリングに上がりました。チャンピオンにお話を伺います。隣に並んで今後の展望をお願いします

「次戦、9月頃、隣にいるサム・グッドマンと防衛戦をしていきたいと、これから交渉していきたいと思います」