◇8日 阪神1―3広島(甲子園)

 ”鯉キラー”の阪神・大竹耕太郎投手(28)は6イニングを1失点にとどめたが、味方の援護に恵まれず、勝敗はつかなかった。

 「早いカウントから打ちにくるというイメージがあったので、初球から丁寧に投げることを意識しました。ホームランでの失点はもったいなかったと思いますが、全体的にはうまくゴロを打たせて取るような投球ができたと思います」

 3回、中村健にチェンジアップを左越えに運ばれ、先取点を与えた。それでも4回の2死二塁、6回の2死二、三塁のピンチでも耐えてみせた。

 現役ドラフトでソフトバンクから移籍した昨年は広島戦に7試合登板して、無傷の6勝。完封勝利も挙げるなど、対戦防御率は0・57と得意のカードだった。

 この日は今季初対決。当初先発予定だった6日の試合が雨天中止となり、中10日でマウンドへ上がった。この粘投に、早大の先輩にもあたる岡田監督は「よう投げたけどな。最初はボールが多かったけどな。良くなかったけどな。あそこまで投げたんやから、先発として十分やけどな」と労をねぎらった。