今夏のパリ五輪に出場するハンドボールの男子日本代表候補が10日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で練習を公開。中心選手の東江(あがりえ)雄斗(30)=ジークスター東京=は目標の8強入りに向け「チャンスはなくはない。勝つことでハンドボール(という競技)の認知度を高めたい」などと意気込みを語った。

 同代表候補は6〜12日の日程で合宿中。今回は24人が招集されたが、五輪メンバーは14人(6月上旬ごろ発表見込み)で、パリ行き切符を懸けたチーム内競争は今後、熾烈(しれつ)さを増すことになる。チームは6月合宿、7月上旬のフェロー諸島代表との強化試合(東京・代々木第一体育館)などを経て五輪本番に臨む。スペインの強豪クラブ・バルセロナの監督を兼任するカルロス・オルテガ新監督(52)も急きょ来日した。

 同代表は昨秋の五輪アジア予選で優勝し、自力では1988年ソウル五輪以来9大会ぶりに五輪出場権を獲得した。開会式翌日(7月27日)から始まる1次リーグでは、2月に日本代表監督を突如辞任したシグルドソン監督率いるクロアチアをはじめ、ドイツ、スペインなど欧州の強豪5カ国代表と対戦する。