◇10日 女子ゴルフ RKB×三井松島レディス第1日(福岡市・福岡CC和白C)

 小祝さくら(26)=ニトリ=が6バーディー、1ボギーの67、5アンダーで首位発進した。6日はボクシングの世界タイトルマッチをかぶりつき状態で観戦。その迫力に衝撃を受け、自身も今季2勝目へ向けて絶好のスタートを切った。同じ首位に鈴木愛(30)=セールスフォース=と森田遥(27)=新英ホールディングス。1打差の4位に山下美夢有(22)=加賀電子、上田桃子(37)ら5人が続いている。

 東京ドームのリングから2列目にある”かぶりつき”席に小祝がいた。「初めての観戦でした。ボクシングってほとんど興味がなくて…。でも、思っていたより100倍面白くて。すごい迫力でした。鳥肌が立ったし、すごくスポーツの力を感じた」。プレー中もあまり表情を変えない小祝がこの話になるといまだに興奮冷めやらない様子。「1ラウンド目に倒れた時にはちょっと焦ったけど、井上尚弥選手の試合は本当に衝撃的でした」と目を丸くした。

 前週は今季2度目の予選落ちとなった。「メジャーだし予選落ちだけはしたくなかった」と唇をかんだが、「これから試合も続くので、他のチャンスでしっかり頑張ろうと気持ちを切り替えました」という。そう考えた矢先に観戦した井上とルイス・ネリ(メキシコ)の世界戦。初回ダウンからの6回劇的KO勝ちという展開は小祝をより奮い立たせたに違いない。

 前半を3バーディー、1ボギーで終えると、12番で2メートル、14番で4メートル、17番で2メートルのバーディーパットを決めた。「今日はミドルパット、ショートパットがよかった。先週は3パットをたくさんしてしまって。いろいろ修正したんですが、パターもグリップを細く、シャフトを短いものにして転がりの初速アップを狙った」という。

 「まだ初日が終わったばかりなので」。”KO宣言”までは出なかったが、勝利へのイメージは湧いているはずだ。