早大ラグビー部女子部が11日、静岡・エコパスタジアムで行われた太陽生命ウイメンズセブンズシリーズの昇格大会に出場した。

 早大はラグビー経験者がわずか4人、登録メンバー12人のうち8人はわずか1カ月の練習で迎えた公式戦で、初戦は15人制日本代表経験者2選手を含むブレイブルーヴに0―46で大敗。2戦目の四国大戦も前半は0―24と劣勢だったが後半に反撃。4分に岡本美優(2年)が中央付近からパスダミーで抜け出し約50メートルを独走、創部初得点となるトライをあげた。

 岡本は「抜けたときから『これがワセダ女子の初めてのトライだ!』と思ったら、より速く走れた気がします。歴史ある赤黒ジャージーを着て試合の場に立てたことに感謝しかありません」と笑顔で振り返った。

 2016年リオデジャネイロ五輪代表の横尾千里ヘッドコーチ(HC)は「練習を始めて1カ月の初心者の子たちは、タックルありの試合をしたのも7人対7人の試合をしたのも初めて。でも強い相手にしっかりタックルしていた」と話したが、2戦目も7―38で敗れて2戦2敗。初日の成績は出場9チーム中8位に。同HCは「実際に戦ってみたら想像していた以上にやれた分、想像以上に悔しい」と、勝負根性に火が付いた様子。

 2日目は初日の成績を元にトーナメント方式で昇格への1枠を争う。早大女子は初戦で同9位の湘南ベルマーレと対戦。次のターゲットは創部初勝利だ。