◇12日 東京六大学野球春季リーグ戦 明大6―2立大(神宮)

 母の日に行われた一戦は勝ち点1の明大が立大に雪辱し、3回戦に持ち込んだ。今春デビューの松本直投手(2年・鎌倉学園)が、スタンドで応援した母にリーグ戦初勝利をプレゼントした。

 立ち上がりの不安定さを修正し、初勝利をつかんだ。明大の松本直は1回の先頭から連続四球を出したものの5イニングを3安打無失点。「フォームのばらつきがありましたが、日ごろから意識している引き出しから、いろいろ見つけて修正につなげられました。勝利に貢献できてうれしい」

 オフに磨いた制球力が大きな武器。初先発だった早大戦は代打を送られ、無失点のままま3イニングで交代したが、3点の援護をもらったこの日はプラス2イニングを投げ、応援に来ていた母・洋子さんに感謝の白星をプレゼントできた。

 田中武宏監督(63)は「立ち上がりは、らしくなかった。もう少し投げさせてもと思ったが、きのう高須が(6回に)つかまったのもあったので」と良い形で交代させた。デビュー4戦目で3試合連続無失点。逆転Vへ向け、貴重な先発投手になりそうだ。