フィギュアスケート男子で2022年、23年の世界選手権を連覇した冬季五輪2大会連続メダリストの宇野昌磨(26)=トヨタ自動車=が14日、現役引退を改めて表明。東京都内で行われた記者会見の冒頭で「この度、私は現役フィギュアスケート選手を引退することとなりました。今日まで応援してくださった皆さん、本当にとても感謝していますし、また今後もスケートを、 プロとしてですけれども、スケートという道を続けていくことに変わりはないので、引き続き応援してくれると嬉しいかなと思います。皆さん、ありがとうございました」と語った。

 宇野は9日に自身のSNSに「この度、現役選手を引退する決断を致しました。5歳の時にスケートと出会い、21年間続ける事ができ、素晴らしい競技生活を送れたことにとても感謝しております」という文面を投稿。11日に名古屋市内で開かれたトークイベントに参加した際には「探」という文字で抱負を示した一方、引退を決断した理由や今後の活動については「たくさんしゃべりたいのはやまやまなんですけれども、残念ながら会見でしゃべるので」として多くを語らなかった。

 名古屋市出身の宇野はグランプリ東海クラブに所属していたジュニア時代に14年にジュニア・グランプリ(GP)ファイナル、15年に世界ジュニア選手権で優勝。シニアに転向した後は全日本選手権に16〜17年シーズンに初優勝。全日本王者には今季を含めて通算6度輝いた。冬季五輪は18年の平昌大会で銀メダル、22年北京大会で銅メダルを獲得。世界選手権は22年大会と23年大会を連覇し、GPファイナルは22年大会で初優勝した。