◇競馬コラム「馬産地インサイ道」

 スイートピーSを優勝し、今週のオークスへと挑むコガネノソラ(牝3歳、美浦・菊沢)は、北海道新冠町・ビッグレッドファームの生産馬となる。

 近親となるコラソンビート(牝3歳、美浦・加藤士)は、昨年の京王杯2歳Sを優勝。ウインマリリンも香港ヴァーズを含めて重賞を4勝と、活力あふれる牝系でもある。

 そして、コガネノソラは父がゴールドシップ、母の父がロージズインメイの血統馬。これは2021年のオークスを優勝したユーバーレーベンと同配合。そして、ゴールドシップ、ロージズインメイともに、ビッグレッドファームスタリオンの繋養種牡馬となっている。

 「牧場にいたころから活躍を期待していた馬であり、何とかオークスの権利を取ってほしいと願っていました」と蛯名聡ゼネラルマネジャーは話す。

 ゴールドシップ産駒は、昨年のJRA賞・最優秀障害馬となったマイネルグロン(牡6歳、美浦・青木)が、父譲りの成長力を証明している。

 また、コガネノソラのほかにも、メイショウタバル(牡3歳、栗東・石橋)が今年の毎日杯を優勝するなど、クラシック戦線での活躍も目立っている。

 「ゴールドシップは現時点で100頭に迫る種付けを行っており、今シーズンはキャリアハイとなる配合頭数も見込まれています。ロージズインメイも、母の父としての評価が改めて認められているのはうれしい限りです」と蛯名ゼネラルマネジャー。まさにビッグレッドファームの申し子とも言えるコガネノソラが、オークスで父や母の父の評価を、さらに高めてくれるのかもしれない。