◇16日 「第91回日本ダービー」(G1・26日・東京・芝2400メートル)1週前追い切り

 悲願成就に向け、また期待が高まった。数々のG1を制してきた名伯楽・国枝師にとってダービー制覇はどうしてもかなえたい夢。今年、それを託すシックスペンス、サトノエピックの2頭が美浦Wで併せ馬を展開した。

 シックスペンスがサトノエピックを3馬身ほど追いかけ、直線で内に入ると持ったままで鋭く詰め寄り、5F63秒8―35秒0―11秒3で同入フィニッシュ。

 見届けた国枝師は「全体時計が速いのは内を通ってのもの。しまいもスッと伸びていた」としながら不満も漏らす。「直線でエピックから逃げるそぶりを見せたのが何だろうな…。ジョッキー(川田)には来週、チェックしてもらう」と準備に隙はない。

 無傷の3連勝でスプリングSを勝ったが、無理せず皐月賞はパス。この大一番に狙いを定めてきた。国枝師は「確実にダービーを取るために皐月賞を使わずにきた。左回りの2400メートルは走りやすい舞台。最初は(馬体が)ボテッとしていたけど、スラッとしてきて距離(が延びて)も大丈夫」と国枝師。ジャスティンミラノと同じキズナ産駒。打倒皐月賞馬へ名門厩舎の逸材が、万全の態勢を敷きつつある。