◇20日(日本時間19日) ブレーブス1―9パドレス(アトランタ)

 パドレスのダルビッシュ有投手が7イニング無失点でブレーブス戦に勝ち、今季4勝目を挙げて野茂英雄、黒田博樹に続く史上3人目の日米通算200勝を達成した。日本ハムに在籍した日本で93勝、レンジャーズ、ドジャース、カブス、パドレスと歩んだ大リーグで107勝を挙げた。日本のみでの達成者を含めると27人目。21世紀に入ってからの達成者は2004年の工藤公康(巨人など)、05年の野茂英雄(近鉄、デビルレイズなど)、08年の山本昌(中日)、16年の黒田博樹(広島、ドジャースなど)に続く5人目となった。

 自身4度目となる開幕投手を務めた今季は、前回まで8試合に先発し、3勝1敗、防御率2.43。4月中旬に首の張りで負傷者リスト入りしたが、4月30日のレッズ戦で復帰して以降は3試合連続無失点で3連勝と好投を続けていた。この日は雨天中止となった前日19日からのスライド登板だった。

 ▼ダルビッシュ有(ゆう) 1986年8月16日生まれ、大阪府出身の37歳。198センチ、99・8キロ。右投げ右打ち。2005年に宮城・東北高からドラフト1位で日本ハムに入団。2年目の06年に初の2桁となる12勝をマークし、日本一に貢献。その後もエースとして活躍し、日本ハム在籍7シーズンで、167試合に登板して93勝38敗、防御率1・99と圧倒的な成績を残した。12年にポスティングシステムを利用して大リーグのレンジャーズに移籍。移籍1年目から3年連続2桁勝利を挙げた。15年は右肘の靱帯再建手術でシーズンを全休。17年途中にドジャースに移籍し、ワールドシリーズで登板した。18年にカブスに移籍。コロナ禍の20年の短縮シーズンでは8勝をマークし、日本選手初の最多勝を挙げた。21年にトレードでパドレスに移籍。23年2月には28年シーズンまでの6年総額1億800万ドル(約142億円)で契約した。