米大リーグ機構はブレーブス傘下3Aのデビッド・フレッチャー内野手(29)を違法賭博容疑で調査を開始した。ドジャース・大谷翔平の通訳だった水原一平容疑者と同じく、違法ブックメーカーのボーヤー氏を通じてギャンブルしていたと報じられていた。20日(日本時間21日)に米スポーツ専門局ESPNが報じた。

 フレッチャーは2018〜23年にエンゼルスで大谷の同僚で、2人はともにテレビゲームなどに興じる仲だったと伝えられている。同局によれば、情報を提供したメジャー関係者は「フレッチャーが違法賭博をしていたとしても、野球に賭けていなければ出場停止ではなく罰金処分で終わる可能性が高い」と語った。

 水原容疑者は当初、合法ブックメーカーでスポーツ賭博をしていたが、ボーヤー氏と知り合ってから「信用貸し」により約4100万ドル(約64億円)の莫大な負けを抱え、大谷の口座から約1700万ドル(約26億5000万円)を盗んだとされる。

 同容疑者は21年に遠征先サンディエゴの宿泊ホテルで行われたポーカーゲームでボーヤー氏と知り合ったとされる。このとき同席していたフレッチャーは「ボーヤーをイッペイに紹介したのは自分ではなく、自分の知り合いだ。ボーヤーとは一度ゴルフをしたことがある。ブックメーカーだとは知っていたが、彼を通じてギャンブルをしたことは一度もない」と語っていた。

 だが、17日のESPNによればフレッチャーはボーヤー氏を介してさまざまなスポーツ賭博をしていた一方、野球には賭けていなかったという。大リーグ機構は、選手や球団関係者が野球以外の合法賭博をすることは許可している。