ビットコインは3ヶ月連続で陰線を示した。これを受けて、人気価格予想モデルであるストック・フロー(S2F)モデル考案者のPlanB氏は1日、ビットコイン価格が直近2年間でモデルの推定値から最も離れていると語った。

運命を左右
5月に暴落したビットコインは、現在も回復しておらず、史上最高値から50%も下落している。オンチェーン指標は再び強気を示しているものの、S2Fでは緊張した領域を推移している。

2020年から始まっている3回目の半減期サイクルで、S2Fでは最低でも10万ドルを突破するとしているが、状況は不安定になってきているようだ。

S2Fモデルは精度が高いことで有名で、これまでビットコインの価格変動がモデルの範囲内で全て収まってきている。しかし、今回は初めて予想範囲から逸脱しそうなレベルに近づいている。

これまで強気姿勢を示していrたPlanB氏が先週「ビットコイン価格がS2Fモデルの下限に達した時はやや不安になる」と弱気な発言をしたほどだ。

とはいえ、S2Fモデルが無効になる心配はまだないだろう。

PlanB氏は1日に「6月の終値が35037ドル。2019年1月と同様にモデルを大きく下回っている」と、現在の状況も過去にもあったことを強調し、想定内であることを暗示した。そして次のように話した。

「次の6ヶ月がS2Fにとって運命の分かれ道となるだろう」

S2Fモデルでは現在価格は77,760ドルとなっているはずが、7月1日の実際の価格は35,065ドルだ。

反発なるか
既報のように、オンチェーン指標が強気を示しているように価格が回復することが期待されている。

プエル・マルチプルが示すように、価格は現在底値を示しており、ここからの反発が予想される。

また現在、マイニング企業が中国から移転を進めているが、これも完了すれば懸念は解消されるだろう。中国のマイニング企業がうまく稼働できていないことで、採掘難易度は過去最大の下げ幅を記録することになるが、これはマイニング企業の利益を急速回復させることにつながるだろう。