スタンダードチャータードのグローバルリサーチ責任者兼チーフストラテジストによると、ビットコイン価格は2023年に5,000ドルまで下落するという。ブルームバーグが報じた。

同行のチーフストラテジストを務めるエリック・ロバートセン氏が4日に発表した投資家向けのメモでは、現物の金の高騰と相関するビットコインの価値の下落の可能性を重要視している。

ロバートセン氏は、2022年の利上げから反転し、仮想通貨企業のさらなる倒産や市場に対するネガティブなセンチメントが見られるとして、2023年の予想シナリオを概説した。

2023年はビットコインが現在の市場価値から70%下落し、さらなる下落となる一方で、金は1オンスあたり2,250ドル台と最大30%の上昇を見せる可能性があるという。

2022年は仮想通貨業界にとって厳しい年になっているにも関わらず、大手仮想通貨取引所FTXとヘッジファンドのアラメダ・リサーチの破綻は、すでに厳しい年となっている仮想通貨業界に追い打ちをかけられ、さらに厳しいものになると指摘した。

一方、仮想通貨推進派は、2023年について対照的な見通しを示している。著名なベンチャーキャピタリストでブロックチェーン投資家のティム・ドレイパー氏は、ビットコインが来年25万ドルに達するとし、FTX騒動がさらなる分散化、BTCの採用、ユーザーによるセルフカストディの増加につながるという考えを強調した。

コインテレグラフが11月に以前報じたように、マクロ市場アナリストのヘンリック・ゼバーグ氏も、10万ドルの壁を越えて他のリスク資産とともにビットコインの価値が急騰する可能性について概説している。

ヘッジファンド・マネージャーのマーク・ユスコ氏も、エコシステムが次の半減期イベントを見越してBTCを蓄積し始める2023年第2四半期に、ビットコインの次の大規模な強気相場が始まる可能性があると指摘した。