仮想通貨取引所バイナンスは、5月8日に前日に続いて2度目となるビットコインの出金を一時停止した。未処理の出金トランザクションが大量に滞っているためだ。

また、「設定手数料が最近の(ビットコイン)ネットワークのガス料金の急上昇を見越していなかった」として、取引が未処理のままであることも明らかにした。

バイナンスは、最初のツイートから約2時間後に情報を更新し、「マイニングプールによって処理されるよう、保留中の出金取引をより高い手数料で置き換える」と述べた。

最初のツイートからおおよそ3時間後、バイナンスでビットコインの出金が再開され、実際に未処理の取引がより高い手数料で処理された。

また、今後このような出金停止を緩和するため、ライトニングネットワークを利用した出金の実現に取り組んでいるとも述べた。

5月7日にバイナンスはビットコインの出金を一時停止。当時はブロックチェーン上のトランザクションが飽和したためとと主張した。出金は1時間半後に再開された。

その時点で、ビットコインのメモリプールには約40万の取引が未処理の状態で滞っていた。これは、バイナンスが2度目の出金停止時には約48.5万件に膨れ上がった。

メンプールとは、ビットコインネットワーク上の取引が各ブロックチェーンノードによって検証される前に「待機」する領域である。

5月7日、バイナンスは約17万5650BTC(約495億ドル)相当の大規模なビットコインの純流出が見られた。バイナンスは、この流出データが実際には同社がホットウォレットとコールドウォレット間でビットコインを移動したためと主張している。

CryptoQuantによる7日間のチャートでは、5月7日にバイナンスに対する17万5650BTC(約495億ドル)相当の純流出(赤)が表示されており、ビットコインの価格(黒線)が下落している。