オープンAIのサム・アルトマン氏が主導する「ワールドコイン」は、全世界に分散した仮想通貨の創出を目指している。これに向けて1億ドルの資金調達が進行中であると伝えられている。

5月15日に発表された「フィナンシャル・タイムズ」の報道によると、この1億ドルは既存の投資家と新規投資家から調達される見込みだ。

これまでにワールドコインは、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が主導したシリーズAの調達ラウンドを公表し、投資家にはデジタル・カレンシー・グループやコインベース・ベンチャーズ、元FTXのCEOであるサム・バンクマン・フリード氏やリンクトインの共同創設者であるリード・ホフマン氏も名を連ねていた。

2022年3月、「ザ・インフォメーション」は、同社がプライベート・トークンセールを通じて投資家から1億ドルを調達していると報じた。

最近の報道では、「仮想通貨冬の時代で、この規模の投資を得るプロジェクトは稀だ」とある関係者は述べている。

ワールドコインはアレックス・ブラニア氏、アルトマン氏、マックス・ノヴェンドスターン氏によって共同設立され、2020年初頭にプロジェクトの作業が始まった。

ワールドコインの幹部によると、このプロジェクトの目的は人工知能の複雑さが引き起こす2つの問題に対処することだ。一方、ワールドコインは自身のブロックチェーンプロトコルのローンチと、トランザクションの記録を開始する準備を進めている。

5月8日には、ワールドコインは認証済みユーザー向けのガスフリーの仮想通貨ウォレットをローンチした。