松居大悟監督の最新作となるラブストーリー『不死身ラヴァーズ』より、主人公・りのの目線から描いた“好きがあふれでる”特別映像が解禁。併せて、本作で初の映画単独主演を務めた見上愛の魅力に迫ってみよう。

 本作は、高木ユーナによる同名漫画(講談社「別冊少年マガジン」所載)の映画化。主人公・長谷部りのを本作が初の映画単独主演となる見上愛が飾り、りのの運命の相手役の甲野じゅんを、佐藤寛太が務める。そのほか、青木柚、前田敦子、神野三鈴らが共演。北京国際映画祭パノラマ部門に出品されるなど、多くの注目を集めている。

 長谷部りのが“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしまう甲野じゅん。2人は人生の中で何度も出逢い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが“消える”という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末とは―。

 主演の見上愛は、2000年10月26日生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部演劇学科出身で、当初は俳優ではなく、演出家を志していたという。ドラマ『不適切にもほどがある!』で話題を呼んだ河合優実とは、大学が一緒で友人関係に。過去には映画『偽りのない happy end』で共演もしている。

 俳優としては2019年にデビューし、映画『衝動』、ドラマ『きれいのくに』への出演で頭角を現し、2022年には長澤まさみとともに、JRA年間プロモーションキャラクターに抜てきされる。ドラマ『liar』で連続ドラマ初主演を務め、昨年配信された Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』で妖怪の雪女・雪菜役を演じ注目を集めた。

 今年は、現在放送中のドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ)で赤楚衛二扮する主人公の会社の後輩・木下紗耶を演じ、公式SNSの投稿が話題を呼んでいる。さらに、大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか)の出演も決定しており、藤原道長の長女・藤原彰子を演じる。

 そんな見上が初の映画単独主演を飾る『不死身ラヴァーズ』が、いよいよ5月10日に公開。松居監督は、主人公・長谷部りの役に見上を抜てきした理由について「この人が映画の中に存在してくれたら、自分の思っているところよりも遠くに行ける気がした」と、惚れ込んだことを明かしている。劇中で見上が披露する、キュートでファッショナブルなビジュアルにも注目だ。

 テレビドラマに出演する俳優が実年齢と違う役を演じることについて、ネットで話題になることがあるが、今作では見上が中学生から大学生までを1人で演じている。そのことについて松居監督は「幅広い年代を一人で演じるとすると、どんな役者を想像してみてもちょっときつくなるんです。メインとなる大学時代に合わせてキャスティングをするので、ずっと『中高時代がしんどい』と思っていて、なんなら中学生パートをなくしたいとまで考えていました」と明かす。

 続けて「この映画は、『中学時代で観客を一回侮(あなど)らせてから後半で刺しに行きたい』と考えていたので、見上さんが演じたことによって成立した」と語り、最終的には「もう、見上さんが『不死身ラヴァーズ』から出てきたんじゃないかと。10年かけたからこそ見上愛さんという人がいてくれた」と手放しで絶賛した。

 さらに今回、主人公・長谷部りのの「好き」という一途な気持ちがあふれ出る15秒の特別映像が解禁。幅広い年齢層のりのを溌溂(はつらつ)と演じ、透明感とパワフルさを兼ね備えた見上の魅力が詰まった映像となっている。

 今後も、主演の亀梨和也と共演した東野圭吾原作ドラマ『ゲームの名は誘拐』(WOWOW)の放送を6月に控える見上。さらなる活躍に期待するとともに、初の単独主演作となる本作の公開を楽しみに待ちたい。

 映画『不死身ラヴァーズ』は、5月10日より劇場公開。