寒さの中で力を蓄えた草木がパワフルに芽吹き、次々と花を咲かせて景色をカラフルに染め上げる春がやってきました。

 日本各地に、今しか見られない、かけがえのない美しい景色が広がっています。今回は長崎県が誇る、春の絶景・風物詩をピックアップ。自然が織りなす奇跡の景色に会いにいきませんか?


◆琴海中央公園「桜の吊り橋」


琴海中央公園「桜の吊り橋」。©#ナガサキタビブことぐらし

 海や田畑に囲まれた、自然豊かな琴海中央公園。公園内には長さ40メートルの吊り橋があり、春になると約100本の桜が吊り橋を覆うように咲き誇る。

 斜面の下から見上げる桜と吊り橋の景色は美しく、また橋の上を歩きながら満開の桜を間近に眺められるところも魅力。

 公園内には3階建ての展望台もあり、ここから望む桜と海、田畑の風景は壮観だ。

見ごろの時期:3月末ごろ

琴海中央公園「桜の吊り橋」(きんかいちゅうおうこうえん「さくらのつりばし」)

所在地 長崎県長崎市琴海戸根原町
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/61052

◆ハウステンボス「100万本のバラ祭」


ハウステンボス「100万本のバラ祭」。©ハウステンボスJ-21265

 佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」で、バラをテーマに開催される「100万本のバラ祭」。4月末から1カ月間、100万本のバラが場内を彩る。

 バラの世界的権威、アラン・メイアン氏が「奇跡の花園」と絶賛した「グランドローズガーデン」をはじめ、新スポット「ウォーターガーデン」で行われる日本最大の光と音楽の噴水ショーやバラの運河・宮殿、世界各国のワインを約30種類のバラに囲まれながら楽しめる「初夏のワイン祭」など、見どころが満載。

 ヨーロッパの街並みに香り高いバラがあふれ、優雅な雰囲気に包まれる。

開催期間:2024年4月27日(土)〜5月26日(日)

ハウステンボス「100万本のバラ祭」(ハウステンボス「100まんぼんのバラまつり」)

開催地 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/259

◆平成新山と春の花のコラボレーション


平成新山と春の花のコラボレーション。

 しまばら火張山花公園は、長崎県の最高峰・平成新山を一望できる壮大な公園。県内随一の花の名所であり、広大な公園内には年間を通してさまざまな花が咲き乱れる。

 春に見ごろを迎えるのは、菜の花、桜、つつじ、ポピーなど。3月から5月ごろにかけて順々に花を咲かせ、約1,000万本の菜の花による黄色い花畑や、約500万本のポピーの真っ赤な花畑など、一面に広がる色鮮やかな花畑と平成新山のコラボレーションが楽しめる。

見ごろの時期:桜/3月下旬〜、菜の花/3月下旬〜、つつじ/4月中旬〜、ポピー/5月初旬〜下旬

平成新山と春の花のコラボレーション(へいせいしんざんとはるのはなのコラボレーション)

所在地 長崎県島原市上折橋町しまばら1465-2(火張山花公園 砂防締切堤防内)
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/60681

◆諫早公園のつつじ


諫早公園のつつじ。

 諫早市にある諫早公園は、「つつじ公園」とも称されるつつじの名所。見ごろの時期には約3万本のつつじが公園内を埋め尽くすように咲き誇る。

 江戸時代に造られた国指定重要文化財の眼鏡橋との競演が一番の見どころだ。歴史情緒あふれる眼鏡橋に赤、白、ピンク、紫などのつつじが映え、その美しい情景が見る人の心を和ませる。

見ごろの時期:4月上旬〜5月上旬

諫早公園のつつじ(いさはやこうえんのつつじ)

所在地 長崎県諫早市高城町772
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/315

◆ヒトツバタゴまつり


ヒトツバタゴまつり。

「ヒトツバタゴまつり」は、ヒトツバタゴの日本最大の自生地である鰐浦地区で開花時期に合わせて開催されるお祭り。

 ヒトツバタゴとは高さ15〜20メートルのモクセイ科の落葉高木で、真っ白な花を枝先にこんもりと咲かせる。鰐浦地区の山の斜面などに約3,000本が自生し、開花するとまるでそこにだけ雪が降り積もったかのような光景に。

 お祭りは例年4月末から5月上旬に開催され、島内外から大勢の人が訪れる。

開催時期:4月末〜5月上旬

ヒトツバタゴまつり

開催地 長崎県対馬市上対馬町鰐浦
https://www.tsushima-net.org/event/hitotsubatago-matsuri

◆魚津ヶ崎公園


魚津ヶ崎公園。

 西海国立公園内に位置する魚津ヶ崎公園は、周辺の磯釣り場やキャンプ場とともに、美しく豊かな自然を満喫できるレジャー公園。遣唐使船日本最後の寄泊の地として有名だ。

 公園一面に花畑が広がり、春は菜の花や紫陽花、夏にはひまわり、秋にはコスモスが咲き誇る。春の快晴の日には、菜の花の黄色と、海と空の青色のコントラストが見事な色彩美を見せてくれる。

 魚津ヶ崎公園からは、夕日が空と海、島々を赤く染め、西海の縁へと落ちていく幻想的で美しい光景も眺められる。

魚津ヶ崎公園(ぎょうがさきこうえん)

所在地 長崎県五島市岐宿町岐宿1218-1
https://www.nagasaki-tabinet.com/islands/spot/61164

◆フルーツバス停と菜の花


フルーツバス停と菜の花。

 長崎県諫早市の小長井地域の道路脇に突如出現するフルーツ。イチゴやメロン、ミカンなど、フルーツをかたどったバス停「フルーツバス停」だ。

 まるでおとぎの国みたい! とインスタ映えスポットとしても人気。春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモスが咲き誇り、さらにフォトジェニックに。

フルーツバス停と菜の花(フルーツバスていとなのはな)

所在地 長崎県諫早市小長井町
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/63101

◆桜陶祭


桜陶祭。

 モダンなデザインでカフェや雑貨店でも人気の波佐見焼。その産地である波佐見町の中でも特に窯元の多い中尾山では、毎年春に、満開の桜と窯元めぐりが楽しめる「桜陶祭」が開催される。

 春の心地よい風の中、お気に入りの器探しと、普段なかなか見ることが出来ない窯元めぐりを楽しむのはいかが?

桜陶祭(おうとうさい)

所在地 長崎県東彼杵郡波佐見町
https://www.nagasaki-tabinet.com/event/26

◆雲仙のミヤマキリシマ群落


雲仙のミヤマキリシマ群落。

 日本初の国立公園「雲仙天草国立公園」内にある、四季折々の自然の変化が楽しめる美しい温泉地「雲仙(うんぜん)」。

 春の雲仙はツツジの一種、ピンクのミヤマキリシマで見事に染め尽くされ、彩り豊かな季節を迎える。雲仙地獄周辺では4月下旬頃から咲き初め、5月中旬から下旬頃に仁田峠一帯が見ごろとなり、ロープウェイでは山肌を染めるミヤマキリシマの絶景が楽しめる。

雲仙のミヤマキリシマ群落

所在地 長崎県雲仙市
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/61214

◆桃カステラ


桃カステラ。

 中国とのゆかりが深い長崎。中国では古くから桃が縁起の良いものとされ、長崎では桃の節句に『桃カステラ』を初節句の内祝いとして贈る風習がある。

 見た目も可愛らしい春を感じる長崎ならではのスイーツ、訪れた際はぜひ味わってみて。

桃カステラ(ももカステラ)

https://www.nagasaki-tabinet.com/blog/142

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文=佐藤由樹
協力=長崎観光ポータルサイト「ながさき旅ネット」