台湾東部・花蓮で発生した地震の被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
CREA編集部では、台湾観光庁の声明や、現地コーディネーターからお話をうかがい、台湾を応援する気持ちを込めて、完売したCREA春号をハンディサイズにムック化した、CREA Due『愛しの台湾』を刊行します。その一部を抜粋し、掲載します。
CREA編集部一同、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
世界第2位のベジタリアン人口を誇る台湾。古くから「素食(ベジタリアン料理)」が親しまれてきましたが、最近は環境保護や動物愛護から素食志向になる若者が増加中。スタイリッシュな店舗が増えています。
小籠包など点心類も充実 台中発の人気店は予約必須
◆【南京東路】不葷主義茶餐廳(ブーフェンヂューイーチャーツァンティン)
中華料理のベテランシェフが肉や魚はもちろん、五葷(ネギやニンニクなど匂いの強い野菜)も用いずに四川料理や江浙料理を再現。完成度の高さに驚かされるはず。
甘みのある澎湖産のヘチマとショウガのみじん切りを用いた小籠包「絲瓜鮮湯包」130元(3個)。ジューシーなので、肉入りかと錯覚してしまうほど。醤油やショウガは用いず、そのままでいただくのがおすすめ。
大豆でできた鶏肉もどきを特製のタレで調理した酢鶏風「糖醋雞丁」320元。
羽根つき餃子「冰花鍋貼」240元もマストオーダー。ピーナッツ粉が隠し味となったキャベツ餡入り。
不葷主義茶餐廳(ブーフェンヂューイーチャーツァンティン)
所在地 台北市松山區南京東路三段275號2樓
電話番号 02-2545-9977
営業時間 11:30〜13:30L.O.、17:30〜20:30L.O.
定休日 無休
Instagram @veggienius21
ヴィーガンバージョンの台湾式居酒屋を体験
◆【東區】CHAO 炒炒新亞洲蔬食(チャオチャオシンヤーヂォウシューシー)
自らもヴィーガンという店主は4軒のジャンルの異なる店を経営。ここは「熱炒」と呼ばれる居酒屋スタイルで、アジアンフードを提供。濃いめの味付けなのでビールが進む。
写真手前の「花椒燒蛋」は、ヴィーガン目玉焼き(カボチャや緑豆が原料)と大豆ミートを唐辛子や花椒で炒めたもの。ピリリとした辛さがクセになる。奥は蒟蒻でエビ風に仕上げた「パイナップル入りエビマヨ」350元。
大豆でできた鶏肉もどきとピーナッツを唐辛子で炒めた四川料理の「宮保雞丁」290元。唐辛子たっぷり。甘辛い味付けで箸が止まらなくなるはず。
植物性ソーセージを用いたチャーハンも美味。
CHAO 炒炒新亞洲蔬食(チャオチャオシンヤーヂォウシューシー)
所在地 台北市大安區大安路一段52巷21號
電話番号 02-2775-3005
営業時間 17:00〜22:00L.O.、土・日曜11:00〜14:00L.O.、17:00〜22:00L.O.
定休日 無休
Instagram @chao_stir_fry
老舗ベーカリーが開いた洋風ヴィーガン料理店
◆【東區】知初(ヂーヂュー) Root Kitchen
ベーカリー「一之軒」の2代目が持続可能な社会を実現するべく立ち上げた店で、フュージョン料理を提供。
写真左は自家製ドライトマトや炒めたキノコ、8種類のレタスが入ったサラダ360元。バルサミコ酢やレモン汁などで味付け。オーガニックのエディブルフラワーで彩り鮮やかに。右はビーツを用いたリゾット380元。
看板商品はヴィーガンバーガー380元。ピンク色のバンズはビーツ、緑色はホウレン草を使用。パテは黒豆とヒヨコ豆を用いたもので、ソースはアボガド味(+10元)とゴマ味の2種類。すべて自家製だ。
プリンやケーキなど色々なヴィーガンスイーツも楽しめる。寒天を用いたパンナコッタ風プリン160元。卵や牛乳は不使用。
知初(ヂーヂュー) Root Kitchen
所在地 台北市大安區忠孝東路四段216巷27弄9號
電話番号 02-2711-8618
営業時間 11:30〜14:00L.O.、17:30〜20:00L.O.
定休日 無休
Instagram @the_root_kitchen
※表紙と巻頭グラビアに登場したNICHOLASのスペシャルインタビュー、台湾で必ず食べたい小籠包や魯肉飯の名店、メイドイン台湾の美しい日用品などが盛りだくさんの台湾特集はCREA Due『愛しの台湾』でお読みいただけます。
文・コーディネート=片倉真理
写真=榎本麻美