熊田曜子

 3月20日、大阪・京セラドームで開催されたファッションイベントに出演した熊田曜子(41)。グラビアアイドルたちと登場し、ランウェイでは華麗にガウンを脱ぎ捨て、大胆な水着姿と悩殺ポーズを披露。そこには熊田の“再出発”への決意が込められていたように見えた。

 2月から3月にかけて2週にわたって「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)に登場し、衰えを知らぬ美貌で芸人たちをとりこにした熊田。とろサーモン・久保田かずのぶは、若手時代に初めて見た時に「こんな綺麗な人いるんだ」と衝撃を受けたと明かし、飼っていた鳥にも「ヨーコ」と名づけていたと告白。また、翌週の放送では見取り図・盛山が「容姿は完璧じゃないですか。男を骨抜きにするサキュバス(女淫魔)のような」「熊田さんになら何されてもいい」と絶賛。芸人からのモテっぷりが話題となった。

 盛山もびっくりのサキュバスな生き方をしてきた熊田。とはいえ、離婚後は恋愛とは別の方向への興味がわいてきたようだ。

 熊田はいま、ポールダンスに夢中で「『ポールダンススタジオを持ってますよ』とか『自宅用ポール買ってあげるよ』とか言われたら。『えー!』って、ときめいちゃうかもしれません(笑)」(「集英社オンライン」2023年6月8日)と語っている。再婚の意思はないと公言しているが、39歳でグラビア写真集を発売し、ポールダンスで鍛えたボディを披露するなどプロポーションは抜群。3児の母となってなお、現役時代と遜色ない魅力を保っている。

熊田曜子(写真:ロイター/アフロ)

■不倫スキャンダルはむしろプラスに

「先日のロンハーでは、ポールダンスと並んで、バラエティーも大好きだと語っていました。『今は使いにくいタレントになっちゃった』という自虐発言が話題になりましたが、本気の訴えだったようにも見えました。それだけ地上波の出演オファーが減っているのでは。同番組ではナダルさんが『(セクシー系ビデオに)出たらええねん』と、別の生き残り策を提案し、熊田さんは嫌がる様子を見せていました。しかし、やはり現状では地上波以外で生き残りをかけるしかないと思います。3年前に写真集を出したとき、『グラビアしかできない』と“生涯グラビア宣言”をしたこともあります」(民放バラエティー制作スタッフ)

 一方、週刊誌のグラビア担当編集者は熊田について“今がもっとも売れ時”だと話す。

「40代突入後も、イメージDVDで肌もあらわなボディを披露し続けられる熊田は、間違いなくレジェンド。継続してDVDをリリースし続けられるのも、一定の売り上げが見込めるからです。生々しい不倫スキャンダルもむしろプラスになっていて、私生活での想像をかき立てられ、新たにファンになる中年男性もいるようです。男性誌からのグラビアオファーは離婚騒動後、増えていると聞きます。一方、ポールダンスのほうはその肉体美や高度なテクニックが女性の間でも支持されています。動画を頻繁にアップしていますが、コメントを見るとボディーメークに熱心な熊田の姿に共鳴する女性ファンも多いようですね」

熊田曜子(写真:Keizo Mori/アフロ)

■セルフプレジャーの伝道師!?

 このまま女性からの支持が増えれば、地上波復帰につながる可能性もある。さらに「意外な生き残り策」を語るのは女性ファッション誌のライターだ。

「熊田さんの離婚騒動で注目された性玩具『ウーマナイザー』ですが、こうした女性向けセルフプレジャーグッズは、騒動をきっかけに売り上げが3倍増えたと報じられました。近年、こうしたグッズはハリウッドセレブが使用していることを公言したり、NHKの情報番組でも『膣トレ』と並んで『セルフプレジャー』の特集が組まれたりするようになりました。フェムテックやセクシュアルウェルネス(性の健康)が徐々に語られるようになった今こそ、熊田さんには女性向けセクシュアルウェルネスの伝道師になってほしいですね。日本でそれを訴える著名人は、現状では“意識高い系”の人が多く、まだまだ広く浸透していません。そういう意味で、熊田さんのような有名タレントが思い切った活動をすれば、一気に風穴を開けることもできそうです」

「週刊SPA!」元副編集長で芸能デスクの田辺健二氏は熊田の今後をこう分析する。

「一時はネットで散々たたかれたこともありましたが、すべてを華麗に流しつつ、子育てとポールダンスの日々を発信しています。それがネットで記事化されていくことで、ネガティブなコメントを物量ではねのけていった印象があります。結果的には41歳で3児の母とは思えぬ美ボディーを獲得し“グラビア界のレジェンド”として返り咲くことにも成功。バラエティー番組で共演者からどれだけイジられても、すべて笑顔で受け流せるのは熊田曜子さんだけだと思います。しかも、どれだけ失礼なイジりに対しても単に流すのではなく、ちゃんと笑いで切り返す技術が非常に高い。その慈悲の心と懐の深さは聖母のような神々しさすら漂っています。今後も“バラエティー界の聖母”として疲れ果てた日本社会を包み込んでいってほしいですね」

 スネの傷を武器に変えることで、逆に女性からの支持を開拓できるのは、熊田の“胆力”がなせる技かもしれない。

(雛里美和)