結婚を発表した西野七瀬

 3月31日に俳優の山田裕貴と結婚したことを発表した元乃木坂46で女優の西野七瀬(29)。2人は連名でコメントを寄せ、結婚を報告。報道によると、2021年放送のドラマ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」(日本テレビ系)で共演後、お互いの趣味でもあるオンラインゲームで仲を深め、昨年から交際に発展し結婚に至ったという。SNSには「末永くお幸せに!」「マジでお似合いすぎる!」など祝福の声があふれている。

 山田は翌日に放送された「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)で結婚を生報告。「やったぞー!」と喜びを表すも、皆に受け入れてもらえるか心配だったと、結婚前の心境を告白した。発表後は想像の何万倍も祝福の声が集まり、「こんなにも受け入れてもらえるんだって本当にうれしかった」と胸をなでおろしていた。人気俳優と元人気アイドルの結婚は、祝福ムードに包まれていることは間違いないが、実はその裏で西野のファンの一部は複雑な心境のようだ。

西野との結婚を発表した山田裕貴(写真:Pasya/アフロ)

「西野といえば、18年にアイドルグループ・乃木坂46を卒業し、女優としてさまざまな映画やドラマに出演していますが、乃木坂時代はエースとして活躍した人気者。卒業後も山田との交際が報じられるまで約5年間浮いた話はなく、現役メンバーに負けない人気を保っていました。実際、SNS上では『やっぱり推しの結婚は複雑な感情だなぁ』『めでたいよりショックが勝った』『一抹の寂しさがあるのは認めざるを得ない』など、微妙な反応も見受けられます」(テレビ情報誌の編集者)

西野七瀬(写真:Motoo Naka/アフロ)

■ストライクゾーンは狭いと公言

 西野のファンがこう思うのも無理はないのかもしれない。

「21年放送のトーク番組で、グループを卒業してからも恋愛をしてないと告白していましたからね。出会いはあるけれど、自身のストライクゾーンが結構狭いと公言していて、さらに結婚を前提にしないと交際する考えにはならないと明かしています。アイドルグループ卒業後も真面目な恋愛観を持っていたからこそ根強いファンもおり、複雑な反応をする一因につながっているのかもしれません。乃木坂46を卒業してから5年を経て、将来性もある人気俳優という良きパートナーを見つけたことは何より喜ばしいですが、素直に祝福できないファンがいるのは仕方ないでしょう」(同)

高校を卒業したばかり頃の西野七瀬(2013年)

 もっとも、これまで西野は“恋愛に消極的”というイメージを売りにしていた。「グータンヌーボ2」(フジテレビ系、21年12月21日放送)では、「あまり好きとか愛情表現しすぎるのも怖くて……飽きられるんじゃないかとか」と告白。会いたいと思っていても、言葉には出さず、交際が始まっても後々盛り下がってしまうのは怖くて、初めから飛ばさないようにしていると話していた。さらに、22年10月17日放送の同番組でも、好きな相手の目も見られないと話していたことも。こうした恋愛に対して奥手で控えめなところも、ファンにとっては“安心感”があったのかもしれない。

乃木坂46時代の西野七瀬(2015年)

■ガチ恋っぽいファンも多い

「西野の場合、いわゆるガチ恋っぽいファンも多そうです。過去のインタビューでは、『そこまでの気持ちで人のことを好きになれないのでは』と言っていただけに、幻想を抱くファンもいたかもしれませんが、実際は結婚してしまったわけで、SNSでは『西野七瀬結婚で病んでるので明日会社休みます』『結婚したのでほんとに人生やる気出ない』と、傷心を吐露するファンも。それどころか、『ライトオブライトファンな俺でもそこそこショックだからガチ恋勢かなりお通夜状態だろうな』と、心配する声も見受けられました」(同)

 とはいえ、過去に西野が明かしていた男性のタイプからすれば、山田とは相性が良さそうだ。女性週刊誌の芸能担当記者は言う。

「好きな男性のタイプについて聞かれ、自身の趣味がゲームや謎解きに行ったりするのが好きで、それを見守ってくれる人だと1月のトーク番組で話していました。さらに、それを一緒にできたらうれしいと明かしていたのですが、結婚を発表したときのコメントでは、『二人の趣味である、ゲームをすること、映画を観ること、旅をすること、どうぶつ達と触れ合うこと。すべての日常を活動の励みに変えて〜』と連名でつづっていました。まさに、趣味が合う西野の好きなタイプで、同業者同士で充実した毎日が送れそう。寂しさを感じているファンは多いと思いますが、仲むつまじい夫婦として西野自身が幸せな結婚生活を送れば、コアなファンも納得できると思います」

 ファンとしては思い出を胸に、西野が仕事もプライベートも充実して送れることを祈るのが一番なのだろう。

(丸山ひろし)