ゴルフ場が最寄り駅からクラブバスを運行している場合もありますが、利用する際に注意すべき点としてどんなものがあるのでしょうか。

似た名前のゴルフ場もあるので注意が必要

 ゴルフ場に向かう際の移動手段は車を使用するのが一般的ですが、最寄り駅からゴルフ場の間でクラブバスを運行している場合もよくあります。

 そのため、車を持っていない人や運転に自信がない人、さらにはハーフターンでお酒を飲む予定の人にとっては、電車でもゴルフに行けるので、クラブバスのお世話になっているゴルファーも多いかもしれません。

車を持っていない人や運転に不安のある人に人気の「クラブバス」 写真:AC
車を持っていない人や運転に不安のある人に人気の「クラブバス」 写真:AC

 便利なサービスであるクラブバスですが、利用する際に注意すべき点は何かあるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「特に千葉県や茨城県などでは狭い範囲にゴルフ場が集中している地域もあるので、いくつものコースが同じ駅から、それぞれクラブバスを運行しています。さらに、ゴルフ場の名前に地域名が冠されている場合、『〇〇カントリークラブ』や『〇〇ゴルフクラブ』のように〇〇の部分にかぶりが生じることも珍しくありません。名称が似通っているため、しっかり確認しないとバスを乗り間違えて、目的地とまったく違うゴルフ場についてしまうという失敗もあり得ます」

 乗り間違いを防ぐために、ゴルフ場の名前だけでなくロゴマークも事前に公式HPなどで確認しておきましょう。

「なかには複雑なデザインをしているロゴマークもあるので、頭の中で完全に記憶するのは少し難しいかもしれません。なので、スマートフォンのカレンダーやメモ帳などに、事前に行くゴルフ場のホームページのURLやスクリーンショットを貼り付けておくのがおすすめです」

 また、最寄り駅やホームページにクラブバスの時刻表が掲載されている場合は、行きはもちろん帰りのバスが何本走っていて最終便がいつ発車するのかを確認しておけば、ラウンド後に発車時刻に追われることなく余裕をもって支度を済ませることができるでしょう。

予約制の場合もあるので事前確認は必須

 クラブバスを利用する際、ほかにどのようなポイントに注意すれば良いでしょうか。

「クラブバスを運行しているゴルフ場は駅からの距離が比較的近い傾向があり、駅から遠いコースはバスが走っていないことが少なくありません。直前になって駅からの足がない、と慌てることがないよう、予約時に必ず確認しましょう」

 バスの予約方法に関しても注意が必要だといいます。

「クラブバスを運行していて時刻表も設定されていたとしても、予約制としている場合は事前に利用する旨を連絡しなければなりません。バスの予約は電話応対のみとなっていることが大半なので、利用方法に関してはホームページをしっかり確認しましょう」

 また、言うまでもないことですが、宅配便でキャディーバッグを発送する際は、送り先の地域までの所要時間を確認し、プレー前日までに間違いなく届くよう余裕を持って手配しましょう。

 何時間もラウンドした後に車を運転して帰宅するのは、渋滞も考えられますし大変疲れます。今まで車でしか往復したことがないという人も、ゴルフをより満喫するために、電車とクラブバスでのゴルフを一度体験してみると良いかもしれません。

ピーコックブルー