8日に香川県坂出市で開かれた全国消防長会四国支部の消防職員意見発表会で、松山市消防局の加藤駿太消防副士長(26)が、小中学生がタブレット端末で応急手当てを学ぶ構想を提案し、最優秀賞に輝いた。30日に堺市である全国大会に向け「表現力に磨きをかけ、悔いのないように堂々と発表したい」と意気込んでいる。
 県代表として出場した発表会では、救急隊が到着するまでの空白の10分間に現場に居合わせた人「バイスタンダー」が命のバトンをつなぐ鍵だとし、幼少期から応急手当てを学ぶ重要性を強調。小中学生に貸与されているタブレット端末を活用し、動画やゲームで楽しく学ぶ環境を整え、一定の成績を修めた子どもを「ジュニアバイスタンダー」に認定することで、助け合いの輪を広げる構想を披露した。