現在、フィアット500は、2気筒のツインエア・エンジンが2023年10月に生産を終えたことで、1.2リッター直列4気筒エンジンのみのラインナップとなっている。

500Cがラインナップに復活

今回、ツインエアに設定されていた上級グレードの「ドルチェヴィータ」(Dolcevita)が1.2リッター・エンジンで復活。ハッチバックの「500 1.2 ドルチェヴィータ」と開閉式キャンバストップを備えたオープン仕様の「500C 1.2 ドルチェヴィータ」の2モデルが追加された。ちなみに、これまでフィアット500唯一のモデルだった「500カルト」には500Cの設定がなかったので、久々のオープン仕様の復活となる。

クローム仕上げのディテール

エクステリアには、ハロゲン・ヘッドライトやフロント・フォグランプ、クローム仕上げキット(エグゾーストパイプ・フィニッシャー、アクセントライン付きフロント&リア・バンパー)、16インチのダイヤモンドカット・アルミホイールと195/45R16タイヤが装着されている。また、ルーフは500ドルチェヴィータがガラス、500Cは開閉式のキャンバストップとなる。

インテリアには、ブラックのファブリック・シート、エコノミーモード・スイッチ、フルオート・エアコン(ダストポーレンフィルター付き)を装備。そのほか、リア・パーキングセンサー(アラーム式)、スマート・オルタネーター(充電制御機能付き)なども採用されている。

特別色をまとったグランデ・ブル

加えて、ドルチェヴィータをベースとした限定車の「フィアット500/500Cグランデ・ブル(Grande Blu」も350台限定で発売。ボディ・カラーは限定色の「エピックブルー」で、カブリオレ・モデルには人気のアイボリー・カラーのソフトトップが採用された。インテリアには、ボディ・カラーに合うブルーのレザー・シフトノブやインパネが特別装備されている。

価格は、カタログモデルの500 1.2ドルチェヴィータが309万円、500C 1.2ドルチェヴィータが326万円。350台限定の500グランデ・ブルは315万円、500Cグランデ・ブルは332万円となっている。

デビューフェアでポーチをプレゼント

なお、2024年5月18日(土)、19日(日)の2日間、グランデ・ブル・デビューフェアが開催される。特設サイトより申し込みの上、正規ディーラーに期間中訪れると「フィアット オリジナルポーチ」がプレゼントされる。

数少ない欧州Aセグメント・ハッチバックのフィアット500。現在は、電気自動車=バッテリーEVの500eと併売されていて、冒頭で触れたようにツインエア・エンジンはすでに生産を終えている。1.2リッター・モデルがいつまで併売されるのかは明らかにされていないが、新グレードと限定車の登場は、完熟極まったフィアット500に乗るチャンスといえるだろう。

文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)