単価の高い大型家電。少しでもお得に手に入ればうれしいですよね。家電には、一年を通して価格の変動があります。   大型量販店などでは、新生活応援セールや、夏のボーナスセールなど、いろいろなセールを目にすることがありますが、実際には、どのタイミングが買い時なのでしょうか。   この記事では、価格が安くなる時期や、不要になった家電の処分方法を紹介します。

家電が安くなる時期はいつ?

家電が安くなる時期は、2回あります。それは、家電量販店の決算期とモデルチェンジの時期です。詳しくみていきましょう。
 

家電量販店の決算期

決算報告では、経営層や株主に業績を報告しなければなりません。それは、株価にも影響してきますので、決算期は特に、価格競争が激化します。下記表に、大型量販店の決算期をまとめました。
 

家電量販店 決算時期
ヤマダデンキ 3月
ノジマ 3月
エディオン 3月
ケーズデンキ 3月
ビックカメラ・コジマ 8月

 
※各ホームページをもとに筆者作成
 
この時期になると、決算セールを行いますので、行きたいお店の公式サイトやチラシをチェックしておきましょう。
 
また店側も、この時期に売りたいので、価格交渉がしやすくなります。ほかの家電量販店の価格を調べておくとか、まとめ買いを武器に交渉するという手もあります。
 
ただ、注意したい点は、ネット通販と比較することです。戦っている土俵が違うため、嫌がられる傾向にあります。保障やアフターフォローの内容も違いますので、自分に合った方法で購入しましょう。
 

モデルチェンジ時期

店側は、新モデルが発売される前に、旧モデルを売りきってしまいたいので、新モデル発売前には、セールが行われます。新モデルの発売時期は家電やメーカーによって異なりますので、自分が好きなメーカーや、気になる家電情報をチェックしておくことが大切です。
 
簡単に発売時期を調べたい場合は、Amazonで調べるといいでしょう。商品の情報から、登録情報が確認できますので、そこに発売日が記載されています。
 
ただ、モデルチェンジ時期に安くなる商品は、簡単にいってしまえば売れ残りの商品です。そのため、人気のモデルやお目当てのものは売り切れてしまっている場合もありますので、注意が必要です。
 

アウトレットで購入

大型量販店では、アウトレットやリユースのみを取り扱っている専門店があります。自社グループの旧モデルなどを集めて、アウトレット商品として販売していますので、複数店の価格を調べたり、新モデルのでる時期を調べたりすることが面倒な方にもおすすめです。
 
ヤマダデンキ(全国各地)とエディオン(九州に2店舗)には実店舗がありますが、ノジマ・ケーズデンキ・コジマはオンラインショップのみになります。
 
ヤマダデンキでは、リユース商品の取り扱いもあり、自社工場で入念に洗浄・点検を行っています。洗濯機であれば、ゴミ取りネットを新品交換するなど、丁寧に点検を行ってくれますので安心です。また、アウトレット品はもちろん、リユース品にも保障がつけられます。
 

家電の処分方法

インターネットに広告を出したり、街中を大音量で巡回したりしている業者のなかには、無許可で廃棄物の収集や処分を行っている業者もいます。無料で引き取ってくれるからといって、安易にお願いするのはやめましょう。なかには、無料といっていたのに、高額請求されたというトラブルも発生していますので、正しい方法で処分しましょう。
 
大型家電(エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機)の処分については、家電リサイクル法に従う必要があります。これは、有用な部品や材料をリサイクルして、資源の有効利用を推進するための法律です。
 

購入店で回収してもらう

一番簡単な方法は、購入店に回収してもらう方法です。お店によっては、収集・運搬料金がかかる場合もあり、リサイクル料金も、メーカーや処分するものによって変わります。これらの料金は、各家電量販店のウェブサイトから確認できますし、購入の際に案内もしてもらえるでしょう。
 

家電の寿命も把握しておこう

内閣府の令和4年度の消費動向調査によると、家電の平均使用年数は、エアコン・冷蔵庫が13年程度、テレビ・洗濯機が10年程度という結果がでています。買い替え理由は、6割強の方が故障のためと答えています。このことから、だいたい10年前後で、買い替えを検討するとよいでしょう。
 
購入時期や店舗を上手に選んで、お得に大型家電を買い替えましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー