マンションを購入する際、新築と中古のどちらが良いのか迷う購入希望者も多いようです。特に東京都市圏の中心に位置する東京23区内では、高価格帯の新築と、それより手頃な中古マンションという2つの選択肢があります。   本記事では、新築と中古それぞれの特徴を比較しながら、東京23区内でのマンション購入について考察します。

東京23区内の新築マンション相場

東京23区内の新築マンションの相場は、一般的に1部屋あたり8000万円以上が目安でしょう。もちろん地域や占有面積により価格差はありますが、恵比寿や六本木などの高級エリアでは、いわゆる「億ション」と呼ばれるような、1部屋あたり1億円を超えることも珍しくありません。
 
新築マンションの魅力は、設備が新しく、住み始めた当初は修繕費用が少ない点や、最新の地震対策が施されている点などです。しかし、これらのメリットを享受するためには、相応の価格を支払う必要があります。
 

築20年の中古マンション相場

中古マンションの大きなメリットは、価格の手頃さでしょう。中古マンション相場は、新築マンションと比べておおむね低くなります。東京23区内では3000万円から6000万円程度で取引されることが多いようです。
 
23区内といっても地域的な価格差があり、渋谷区、千代田区、港区などは8000万円から1億円台に上がります。築年数がたつと、建物の劣化や設備の古さが問題となりますが、それを踏まえた価格設定になっているため、初期投資を抑えられる可能性はあるでしょう。
 

東京都内にある築20年の中古マンションの価値

東京都内にある築20年の中古マンションは、立地条件や物件の状態によって価値が変わります。都心部に位置する物件であれば、便利な交通アクセスや生活環境の良さから高付加価値物件といえるでしょう。
 
また、しっかりと管理されていれば、築20年でも建物の状態は良好で、外観の見た目や構造なども問題が少ない場合が多いのです。築20年であれば、新耐震基準で建てられているはずなので、しっかりした施工がなされていれば、耐震性に問題はないと考えてよいでしょう。
 
ただし、築年数の経過に伴う修繕費用の増加や、設備の古さなどは考慮に入れるべきです。それらを理解した上で、自身のライフスタイルや予算に合う物件を見つけることが重要です。
 
また、引っ越す可能性があるのなら、将来的な売却を見越した計画的な購入がポイントになります。購入時には安価なものほど、築年数がたつことで価値がさらに下がることが一般的です。
 
そのため、長期的な視点で考えると、新築マンションの方が資産価値を保ちやすいともいえます。しかし、リノベーションや適切なメンテナンスを行うことで、中古マンションでも価値を維持することが可能です。
 

新築か? 中古か? ライフスタイルや長期的な視点で決断しましょう

東京23区での新築マンションの購入は、高価ですが新たな設備と安心感が得られます。一方、中古マンションは価格が手頃で、自分好みにリノベーションする楽しみもあるでしょう。
 
しかしながら、修繕費用や将来的な価値の下落リスクも考慮に入れるべきです。どちらを選ぶかは、自身のライフスタイルや長期的な視点で決断することが重要となります。
 

 

出典

国土交通省 不動産価格指数
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー