人気ジブリアニメ「となりのトトロ」の主要登場人物が12歳のサツキと4歳のメイという姉妹です。2人は病気で入院中の母親のため、父親とともに自然豊かな土地「松郷」に引っ越してきました。そのときに引っ越した家は愛知県で再現され、観光スポットになっているほど人気です。   本記事では、サツキとメイの家をリアルの世界に建てるとどのくらいの費用がかかるのか算出し、解説します。

サツキとメイの家は埼玉県所沢市?

「となりのトトロ」の時代は1958年の日本、サツキとメイたち草壁家が引っ越した場所は「松郷」という名前の場所です。監督・脚本を担当した宮崎駿氏は、作品を作るヒントを得た場所の1つとして、自宅がある所沢市をあげています。
 

・埼玉県所沢市に実在する「松郷」

宮崎氏の住む埼玉県所沢市には、サツキとメイが引っ越した松郷と同名の地域があります。所沢市自体は東京都と隣接しており、埼玉県の南端の地域です。松郷はその所沢市内でも東側にあり、住宅地や倉庫などが多い地域です。
 
ただし、トトロの世界観のような、昭和時代にあった自然が多い風景とは異なり、発展しています。
 

・サツキとメイの家の間取り

草壁家の住む家は昭和10年ごろに建築され、サツキとメイが引っ越したころには築20年前後になっていました。和洋の家を合わせた外観をしており、昭和という時代、さらに田舎の地域という点から非常に珍しかったのではないかと考えられます。
 
間取りは1階にあるのが洋間1、和室2、茶の間、風呂、台所、トイレ、収納1、押し入れ2、物置1です。さらに、階段を上がると、洋間の屋根裏部屋が1つあります。部屋数は全部で3部屋、茶の間をリビングルームと考えると、3LKの家です。
 

・所沢市にサツキとメイの家を建てるには5000万円前後必要

所沢市にある新築の家(3LDK〜4LDK)は条件や地域差があるものの、新築で4000万〜5000万円前後で販売されています。ただ、同地域で販売されている家はほとんどがLDKであり、屋根裏部屋がある家も見つからなかったので、こちらの金額はあくまでも目安です。
 
サツキとメイの家は庭も広く、洋風と和風の家を合わせた造りになっていることから、5000万円前後プラスアルファになる可能性もあります。
 

・ロフトと屋根裏部屋は別もの

ロフトと屋根裏部屋を同じものとイメージしている人もいるかもしれません。しかし、ロフトは部屋の空間を利用し、部屋を2層にした際に上にある部分を指します。一方、屋根裏部屋は部屋の中ではなく、屋根と天井の間にある空間を利用して部屋にしたものです。
 
ロフトは室内にあるので階段を固定して設置している場合も多いですが、屋根裏部屋の場合、使用しないときは天井部分に収納しておける可動式の階段が多く使用されています。ロフトや屋根裏部屋は余剰空間という認識になっており、部屋数に含まれません。
 

サツキとメイの家を建築するには5000万円ほど必要

サツキとメイの家は広い庭と屋根裏部屋付き、収納スペースもじゅうぶんにあります。サツキたちの家は埼玉県所沢市辺りにあるのではと言われており、同地域に草壁家の家に近いものを建てる場合、5000万円前後必要になります。
 
また、洋風と和風の家を合わせた造りになっているので、この金額にプラスアルファの費用がかかる可能性もあるでしょう。
 

出典

所沢市 所沢市の面積と位置
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー