1972年に初代が発売されて以来、50年以上も世界で愛され続けているホンダ「CIVIC(シビック)」。現行の11代目は2021年9月に発売され、スポーティーさを演出しつつ開放感のある室内が特徴になっています。   車を購入する際に、目安となる価格帯は年収の半分といわれることがあるようです。   今回は、年収350万円の人がシビックを購入するのは現実的なのかについて調べてみました。シビックの新車価格やローンで購入する場合の支払いシミュレーションもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ホンダ「シビック」の新車はいくら? 年収350万円でも購入できる?

現行のシビックは11代目で、3つのタイプがラインアップされています。タイプごとの新車価格は以下の通りです。

●e:HEV(ハイブリッド)FF:398万900円
●EX(ガソリン)FF〈CVT〉/FF〈6MT〉:359万400円
●LX(ガソリン)FF〈CVT〉/FF〈6MT〉:324万600円

一般的には、車を購入する際の価格目安は、年収の半分程度だといわれています。年収350万円の人にとって、理想の価格目安は175万円となり、シビックは目安となる価格を大幅にオーバーしていることが分かります。
 
しかし同じ年収でも、未婚または既婚、子どもの有無、住んでいる場所など、さまざまな条件によって車にかけられる予算は異なります。貯金をしていて現金一括で支払うのでなければ、ローンを組んで返済することになりますが、毎月の返済額が生活を圧迫しない程度であれば、シビックの購入も可能かもしれません。
 

シビックをローンで購入した場合の返済シミュレーション

ローンで購入した場合の毎月の返済額をシミュレーションすることで、無理なく支払いができるかを確認できます。
 
例えばe:HEV(ハイブリッド)で、ボディカラーをクリスタルブラック・パール、オプションを付けない場合の支払総額は以下の通りです。

●車体価格:398万900円
●ディーラーオプション:0円
●諸費用:12万3140円
 
●合計:410万4040円

例えば、頭金を20万4040円用意して、390万円をローンで返済する場合、支払い回数ごとの毎月の返済額は以下の通りです。

【60回・均等払い】

●初回支払額:7万4252円
●通常月支払額:7万1600円

【84回・均等払い】

●初回支払額:5万5236円
●通常月支払額:5万3100円

上記のシミュレーション結果は、実質年率を3.9%としていますが、実際は申込時の金利が適用されます。支払い回数を増やしたり、ボーナス併用払いにしたりするなら、毎月の返済額をおさえることが可能です。
 
また、頭金としてまとまった金額を用意して、借入金額を減らす方法もあります。しかし、上記のローン返済の場合、支払総額が元の金額よりも大きくなってしまうためそちらもしっかりと考慮したうえで判断することをおすすめします。
 
なお、シビックに限らずですが、車を購入した後は、ローン返済のほかにも車にかかる以下の費用がある点にも注意が必要です。

●駐車場代
●ガソリン代
●車検(自動車検査登録制度)代
●自動車税種別割
●自動車損害賠償責任保険
●任意保険など

これらも含めて、毎月の費用をシミュレーションしてみるといいでしょう。
 

年収350万円でもシビックに乗れるかも!? ローンや維持費をシミュレーションしてみよう

シビックの新車価格は324万600円〜398万900円で、年収350万円の人にとっては高い価格帯だといえます。しかし同じ年収でも車にかけられる費用はそれぞれ異なるため、毎月の出費をシミュレーションしたうえで検討してみるといいでしょう。
 
ローンで購入する場合は、支払い回数を多くしたり、ボーナス併用払いにしたりして、毎月の返済額をおさえることができます。しかし、支払総額がおおきくなってしまうことと、ローン返済のほかにも維持費がかかることを十分考慮し、無理のない計画を立てるようにしましょう。
 

出典

本田技研工業株式会社 CIVICシビックタイプ一覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー