コンビニのATMは、仕事の休憩中などの少しのスキマ時間にも振り込みや引き出しなどに利用できるため、利便性の良さを感じる方も多いのではないでしょうか。手持ちの現金が残り少ないとき、コンビニに立ち寄れば、気軽に現金を引き出せます。   しかし、お金を引き出す際にかかる手数料が気になる方もいらっしゃることでしょう。   そこで今回は、コンビニATMの出金手数料を無料にする方法について調べてみました。

出金手数料が無料の銀行はある?

ネット専業の銀行は月々一定の回数まで、あるいは条件によって無制限でコンビニATMの引き出し手数料が無料になるケースがほとんどです。表1に、主なネット銀行の手数料についてまとめました。
 
表1

銀行名 出金手数料
楽天銀行 会員ステージにより最大月7回まで無料
以降はコンビニにより異なる
住信SBIネット銀行 ランクにより月2回〜最大20回まで無料
以降は1回110円

※2024年5月現在の情報で筆者作成
 
上記以外にも月に数回の利用であれば、手数料がかからずに利用できる銀行が複数あります。手数料以外の条件も比較して、自分に合っている銀行を選び口座を開設するとよいでしょう。
 

手数料が無料になる条件とは?

ネット銀行の多くが残高の額や利用状況など、一定の条件をクリアすることで優遇が受けられるようになっており、手数料無料の回数が増えるようになっています。
 

利用中のサービスが多い

多くの銀行で取り入れられているのは、月ごとにどれぐらいサービスを利用しているのかによってランクを付け、利用が多いと手数料無料で利用できる回数が増えていく、というシステムです。
 
例えば手数料無料の対象になっているサービスには、以下のようなものがあります。
 

・口座自動引き落としの設定
・給与振込口座の設定
・住宅ローンの利用
・一定の金額以上の残高がある
・その銀行指定の投資商品を購入し、残高が一定以上の額ある

 
給与の引き落としなどメインの銀行として使用していない場合、上のステージを目指すのは難しいかもしれません。しかし、口座の設定次第では、特に手間やコストをかけなくても手数料を節約できる可能性があります。
 

無料で利用できる日時がある

三菱UFJ銀行は、セブン銀行ATMなどのコンビニATMで、毎月25日と月末(25日、月末が銀行休業日の場合は前営業日)の8時45分〜18時の間、手数料が無料です。
 
また、三井住友銀行も毎月25日と26日(土日祝と重なる場合は、25日はその前営業日、26日はその翌営業日)の8時45分〜18時の間、手数料無料で利用できます。ネット銀行の口座を開設していない人は、無料で出金できる日時に利用することでコンビニATMの手数料を無料にできるでしょう。
 

銀行によっては、コンビニのATMを無料で利用できる

コンビニATMを月に何回か利用する、また無料で利用したい場合は、ネット銀行の口座を開設するのがおすすめです。ネット銀行は口座開設もオンラインでできるようになっており、店舗に出向く必要もなく、便利です。ほとんどの銀行は、利用状況によって無料でATMを利用できる回数を制限しています。
 
利用する銀行がどのような条件をクリアすれば無料回数が増えるのか、また月に何回までなのかなどをよく確認し、結局手数料がかかることになってしまわないよう注意が必要です。
 

出典

楽天銀行株式会社 手数料一覧:ATM手数料(個人口座)
住信SBIネット銀行株式会社 ATMのご案内
株式会社三菱UFJ銀行 コンビニATM
株式会社三井住友銀行 ATM手数料のご案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー