オフシーズンの衣類など、不要になった洋服をフリーマーケットのサイトや、リサイクルショップなどを利用して売ったことがある人もいるでしょう。   コートなどのアウター類は、重さもあるうえ、たたむとかさばり、段ボールを使って送る方法が一般的ですが、多くの場合一定の送料が必要です。   今回は、厚手の衣類を安く送付する方法について解説します。

送り方別に見る! 衣料品の送料

フリーマーケットサイトを利用する際は、段ボールや大きめの紙袋などで梱包(こんぽう)し、ゆうパックや宅配便、サイト独自の発送方法などを利用して送る方法が一般的です。
 
今回はコートの重さを1kg以下、荷物の大きさ(縦・横・厚さの合計)が80cm以下、段ボールで梱包(こんぽう)し東京から同じ関東圏である神奈川県に送ると仮定します。この条件で送る場合の送料を表1にまとめました(オプションや割引などはなく、通常の方法で発送した場合)。
 
表1

発送方法 料金
ゆうパック 1200円
ヤマト運輸 1230円
佐川急便 1220円
定形外郵便
(日本郵便)※規格外
710円

※筆者作成
 
同じように荷物を梱包(こんぽう)しても、配送方法によって料金に違いがあることが分かります。また、フリーマーケットサイト独自の配送方法を利用した場合は、サイトによっておよそ800〜1000円ほどで送れるため、比較的費用をおさえられるでしょう。
 

送料の安い「定形外郵便」とは?

宅配便以外にコートを送る方法のひとつが、日本郵便の「定形外郵便」です。
 
定形外郵便は、定形郵便(縦23.5cm・横12cm・厚さ1cm、重さ50g以内)より大きなサイズの郵便物を指します。
 
定形外郵便には「規格内」と「規格外」があり、規格内は重さ1kg以内、大きさは縦34cm・横25cm・厚さ3cm以内の郵便物です。規格外は重さが4kg以内、縦・横・厚さの3辺の合計が90cm以内(最も長い辺が60cm以内)の郵便物です。
 
定形外郵便には追跡サービスや補償がありません。追跡サービスが必要な場合は書留にする必要があります。
 

コートは定形外郵便などで送付できる

コートを送付するのに、定形外郵便が利用できます。
 
定形外郵便で送ると送料を安くできますが、サイズの制限があるため、コートの厚さを薄くするための工夫や手間が必要です。重さが1kg以内の場合は大きさを規格内にすれば580円、規格外は710円で送れます。
 
また、郵便局以外にもヤマト運輸の「宅急便コンパクト」など格安で利用できるサービスがあります。宅急便コンパクトは、クロネコメンバー割や持込割などを活用することで、さらに安く利用することも可能です。
 

コートを定形外郵便で送る方法

コートを定形外郵便で送る場合は、大きさを指定のサイズに収めるために厚みを薄くし、小さくする必要があります。付属品を外してボタンやファスナーなどは止めてたたみ、市販されている「圧縮袋」を利用して、中の空気を抜いて圧縮しましょう。
 
ただし、着る際に圧縮されたコートを元に戻す手間がかかったり、たたみ方によってはしわになってしまったりする可能性もあるため注意が必要です。
 

コートを定形外郵便で送ると安いが、追跡できない点に注意

コートなどの厚手の衣類を送る場合、段ボールなどで梱包(こんぽう)し、ゆうパックや宅配便などを使って送る方法が一般的です。
 
しかし、こうした手段を使うと送料が1000円以上かかる場合があります。コートを圧縮して定形外郵便で送れば、最大半額程度まで安くできますが、追跡サービスや補償がついていません。
 
また小さくたたんだり、圧縮したりすることでコートにしわなどのダメージが入ってしまうおそれもあるため、利用の際には注意が必要です。
 

出典

日本郵便株式会社
ヤマト運輸株式会社
佐川急便株式会社
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー