日々の出費を抑えるために、外出時に飲み物を持参する方も多いのではないでしょうか。持参するには、ペットボトルや水筒が必要です。ペットボトルは100円前後で買えることが多く、再利用するとお得に感じますが、衛生面が懸念されます。   今回の記事では、ペットボトルの再利用はおすすめなのか、また水筒を使うメリットについて解説します。

ペットボトルの使用は推奨されていない

全国清涼飲料連合会によると、ペットボトルはあくまでも販売目的とされているため、再利用での使用は推奨されていません。ペットボトルは持ち運びにも便利で手軽に購入できますが、水筒として利用するのには適していません。その理由を以下で説明します。
 

細菌の繁殖

飲み終わった後のペットボトルは隅々まで洗えません。細菌を死滅させる方法には熱湯消毒が思い浮かびますが、ペットボトルには耐熱機能がないので変形してしまいます。また、変形した容器の中に入れると、破損する可能性があります。
 
さらに、ペットボトルの飲み口には唾液による細菌量が増大し、健康に影響を及ぼすでしょう。新潟大学の研究によると、飲みかけの麦茶を1日おいて飲んだ場合、細菌が100倍程度に増殖したという結果が出ています。
 
小分けにして飲んでいると、ペットボトルの飲み口には細菌がつきます。いくら洗っているとしても、しっかりと洗えていないと細菌を体内に取り入れていることになるのです。
 

誤飲の恐れ

ペットボトルを再利用する際、洗う時に食器用洗剤を使ってしまいがちです。仮に洗剤を使って洗った場合、洗い残しがあると誤飲の恐れがあります。ペットボトルの飲み口はとても狭く、きれいに洗うのは難しいです。
 

水筒を買うメリット

ペットボトルの再利用は人体に悪影響を及ぼす可能性があります。被害を防ぐためにも、水筒を購入して使う方が圧倒的におすすめです。以下では水筒を買うメリットを紹介します。
 

保温・保冷機能がある

水筒は保温や保冷機能がついているため、比較的長い間、最適な温度で飲むことができます。特にステンレス製の水筒は持続時間が長く、長時間の外出のときにもおいしい状態で飲めるでしょう。ペットボトルはそういった機能がないので、時間がたつと冷めたり、ぬるくなったりしてしまいます。水筒は機能性が高く、持ち運びには最適です。
 

環境にやさしい

水筒を持ち歩くことでペットボトルのゴミが減らせます。ペットボトルを再利用するとしても長く使うことはできず、いつかはゴミになってしまいます。
 
1人が水筒を利用することで解決できる問題ではありませんが、個人がそれぞれ意識することで環境問題も改善されるでしょう。
 

割引が受けられる

水筒を持ってチェーン店のカフェに行くと、マイボトルの割引が受けられるお店もあります。数十円程度と1回は小さな額ですが、毎日お店を使う人にとっては大きな割引になるでしょう。また、持参する際は衛生面を考慮して、必ず洗浄済みのものを持っていくようにしましょう。
 

コストパフォーマンスも悪くない

水筒の価格は高いものから安いものまでさまざまです。
 
例えば、1500円の水筒を30日使うとした場合、1日あたりの金額は50円です。また、ペットボトルと違って長持ちするため、簡単に元が取れるでしょう。1回の支払いは水筒の方が高いですが、長期間使える点や衛生面を考慮すると、水筒を使った方がおすすめです。
 

水筒を買う方がおすすめ

水筒はペットボトルよりも飲み物を持参するのに適しています。水筒は洗う手間こそありますが、洗剤やスポンジで洗えば清潔に保(たも)てます。ペットボトルの再利用は推奨されていないので、飲み物を持参する際は水筒を利用しましょう。
 

出典

一般社団法人 全国清涼飲料連合会 清涼飲料水Q&A
新潟大学 口を付けて飲んだペットボトル飲料内での口腔細菌の増殖について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー