2016年(平成28年)にスタートした「電力自由化」を聞いたことがある方は多いと思いますが、その詳しい内容までは分からない方もいるでしょう。電力自由化は、私たち消費者にとっても企業にとってもメリットのある制度改革です。   この記事では、電力自由化を活用すれば光熱費を抑えられるのかと、月額どれくらい安くなるのかについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

電力自由化とは?

2016年(平成28年)4月からスタートした電力自由化とは、家庭を含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようにした法改正や制度改革のことです。これまでは地域ごとに定められた特定の電力会社からしか電気を買えませんでしたが、電力自由化により利用者自身が好きな電力会社を選んで契約できるようになりました。
 
この結果例えば、東京に住んでいる方が関西電力から電気を買うといったことが可能となります。
 

電力自由化の仕組み

これまでは電気を供給できる企業が地域の電力会社に制限されていましたが、この制約が電力自由化により撤廃されています。その結果、消費者は自由に電力会社を選べるようになり、企業は電気事業への参入が可能になりました。
 
したがって、ガス・石油会社や通信会社、鉄道会社などのさまざまな企業が電力販売に参入できるようになりました。消費者はライフプランに合わせて電気プランを選ぶ自由があります。一方、企業にとっては新たなビジネス機会が生まれ、ビジネスの幅が広がります。
 

実際に安くなった料金

保険相談サービスを提供する保険マンモス株式会社は、電力会社と電力自由化についてアンケート調査を行いました。500人を対象としたこちらのアンケートでは、電力会社の乗り換えにより実際に削減できた月額の電気代を示しており、結果は以下の通りです。
 

・1000円未満:59%
・2000円〜3000円未満:28%
・3000円〜4000円未満:6%
・4000円〜5000円未満:4%
・7000円〜8000円未満:1%
・7000円〜1万円未満:2%
・8000円以上:1%

 
電気代を節約できた金額が1000円未満という方が最も多いですが、約3割の方が2000円〜3000円節約できています。1ヶ月3000円節約できた場合を年間に換算すると、3万6000円節約できる計算になります。
 

「電力自由化」で光熱費がお得に!月額8000円節約できる可能性も

2016年(平成28年)4月からスタートした電力自由化により、消費者は光熱費を手軽に抑えられるようになりました。アンケート結果によると約3割の方が1ヶ月で2000円〜3000円電気代が安くなったと答えています。
 
中には8000円以上節約できている方もいるので、活用すれば年単位で考えるとかなりの額が節約できるでしょう。ぜひこの記事を参考に、電力自由化を生かして光熱費を抑えてみてください。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 電力小売全面自由化 料金の仕組みと料金メニュー例のご紹介 
保険マンモス株式会社 電力会社と電力自由化についてのアンケート調査(PR TIMES)
  
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー