日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時5分現在、前日比+0.99(上昇率5.33%)の19.56と上昇している。なお、今日ここまでの高値は20.15、安値は18.28。



先週末の欧米市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、今日の東京株式市場は買いが先行し、日経225先物は上昇、安心感から日経VIは低下して始まった。ただ、取引開始後は日経225先物の上値は重く、午前の早い時間帯に下げに転じ、その後は下落幅を広げた。特に懸念材料が表面化したわけではないが、市場ではこうした値動きからボラティリティーの高まりを警戒するムードが広がり、日経VIは午前の中頃に上昇に転じ、その後は先週末の水準を上回って推移している。





【日経平均VIとは】

日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っている。