今日の為替市場ポイント:■日米金利差の早期縮小観測後退でドルは底堅い動きを保つ可能性
米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な金融政策の継続が見込まれ、投資家がドルを選好する状況はしばらく続くとみられる。ドル・円は先週末に急騰し、158円台に上昇した。日本政府(閣僚など)から円安けん制発言が続いているが、日本銀行の植田総裁は26日に行われた会見で「いまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」との見方を伝えており、為替介入に対する市場参加者の警戒感はかなり低下した。一方、米国のインフレ持続を受け、4月30日-5月1日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、現行の金融政策を維持することが決まる見込み。今週発表される4月米雇用統計など米国の重要経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なドル買い・円売りは継続すると予想される。