日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は1日、前日比+0.19(上昇率0.93%)の20.66と小幅に上昇した。なお、高値は20.94、安値は20.49。今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落して始まったが、取引開始後は下値の堅い展開で、午後は下げ幅を縮める場面があった。市場では、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見や、3日に発表される4月の米雇用統計への警戒感が意識されたが、今日は株価の下値が堅かったこともあり、ボラティリティーの高まりを警戒するムードの広がりは限定的で、日経VIの上昇小幅にとどまった。



【日経平均VIとは】

日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っています。