ファブリカコミュニケーションズ<4193>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比29.7%増の76.00億円、営業利益が同38.9%増の12.82億円、経常利益が同34.3%増の12.62億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同41.1%増の8.10億円となった。



SMSソリューショングループの売上高は前年同期比38.2%増の45.43億円、セグメント利益は同38.8%増の12.99億円となった。国内の携帯電話事業者全キャリアと直接接続の契約を行い、法人向けにSMS配信サービス「メディアSMS」の提供を行なっている。SMSが企業と顧客を繋ぐ新たなコミュニケーション手段として幅広い分野で活用されたことにより、メディアSMS導入社数の増加に加えて、既存顧客によるSMS配信数も増加した結果、増収増益となった。



U-CARソリューショングループの売上高は同11.2%増の12.62億円、セグメント利益は同6.8%増の3.42億円となった。中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony」を提供し、自動車アフターサービスに関連する事業者のビジネスを支援している。新規支店の開設や営業社員の採用等、各種投資を行い営業基盤を強化することでsymphony導入社数が増加した結果、増収増益となった。



インターネットサービスグループの売上高は同3.5%増の2.67億円、セグメント損失は0.18億円(前年同期は0.30億円の損失)となった。他セグメントへのWEB集客支援を担っているほか、独自でも自動車WEBマガジンの運営や、中古車一括査定サービスの提供を行っている。前年度と同水準の売上高を確保しながらも、一方でコスト削減施策を進めた。



オートサービスグループの売上高は同29.6%増の15.26億円、セグメント利益は同10.1%増の1.00億円となった。事故で損害を受けた自動車の修理、代車貸出、レッカーのワンストップサービスの提供と、自動車整備及び中古車販売事業を行っている。鈑金修理及びレンタカー事業が堅調に推移したことに加え、高額な中古車の販売が売上増加に寄与した結果、増収増益となった。



2024年3月期通期の連結業績予想について、売上高は前期比18.0%増の89.67億円、営業利益は同10.6%増の14.18億円、経常利益は同12.9%増の14.24億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.3%増の8.93億円を見込んでいる。